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伊勢神宮式年遷宮行事を前に市民ら400人が心身を清める「浜参宮」へ

伊勢神宮式年遷宮行事を前に市民ら400人が心身を清める「浜参宮」へ

伊勢神宮式年遷宮行事を前に市民ら400人が心身を清める「浜参宮」へ

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 伊勢神宮式年遷宮でご神体を納める器の用材を運ぶ行事「御樋代木奉迎奉曳(みひしろぎほうえい)」を前に伊勢市民で組織する奉曳団の代表ら約400人が5月25日、二見興玉神社(伊勢市二見町)で「浜参宮」を行い、心身を清め、行事の安全を祈願した。

市民ら400人が心身を清めるため二見興玉神社「浜参宮」へ

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 伊勢神宮の社殿や装束・神宝などを20年に1度新しくし、ご神体を新宮(にいみや)に移す式年遷宮に関連する行事が今月始まった。

 古来、伊勢参りを前にする参拝者が二見浦の海水で心身を清めるみそぎを行う風習は、形を変え、同神社を参拝することで浜参宮として今も続く。御木曳(きひき)行事が始まると各奉曳団はこぞっておはらいを受けるため同神社を参拝する。

 二見生涯学習センター(同)で出発式を行った一行は、日の丸と奉祝の鉢巻き、背中に伊勢の文字が入った白い法被姿で同神社までの約1キロの道のりを歩いて進んだ。

 前回の式年遷宮のあった2013(平成25)年に御木曳行事などをサポートするために結成された「伊勢・むすびの会」(同)代表の黒田健(たけし)さんは「浜参宮でいよいよ始まるという思いになった。次につなげていく組織づくりも意識しながら、運営していこうと思っている。みんなが気持ちよく祭りに参加できるようにお手伝いできれば」と話す。

 6月3日に長野県上松町で「御杣始祭(みそまはじめさい)」が、同5日に岐阜県中津川市で「御用材伐採式」が、それぞれ行われ御神木が切り出される。その後、切り出された御神木を奉迎する行事が長野、岐阜、愛知、三重の各地で行われ、伊勢に到着すると、6月9日に五十鈴川から内宮(ないくう)まで運ぶ「川曳(かわびき)」で、同10日に陸路で外宮(げくう)まで運ぶ「陸曳(おかびき)」で、それぞれ内宮と外宮の五丈殿(ごじょうでん)前まで曳き入れる「御樋代木奉曳式」が行われる。

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