
スリランカ料理店「Deshan(デーシャン)」(伊勢市御薗町、TEL 0596-63-9727)が8月1日、「グルテンフリーの夏野菜カレー」の提供を始めた。
伊勢のスリランカ料理店「デーシャン」グルテンフリーの夏野菜カレー夏季限定
2月にオープンし半年が経過した同店は、スリランカ北西部州クルネーガラ出身のデーシャン・ジャヤプールナさんと妻の千明さんが開業。スリランカの伝統医療「アーユルヴェーダ」に基づいたスリランカ料理を提供する。
千明さんは「開店から半年がたち、ポークかチキンから選ぶ日替わりカレーの『スリランカカレープレート』(1,490円)が一番人気で、スパイスの利いた炊き込みご飯『ビリヤニ』ブームも手伝い、『スリランカチキンビリヤニ』(1,590円)も人気がある。最初は友人と来店し、2度目以降は1人で来店してくれる客も多い」と話す。
デーシャンさんは「スリランカの『アーユルヴェーダ』は、保健省から独立したアーユルヴェーダ省(伝統医療省)が政府機関にあるほどで、単なる医療としてだけでなく、生活の知恵や哲学を含んだ、人生をより良く過ごすための教えのような概念で、生活の一部と言ってもいい。スリランカの人口の70%以上が仏教徒で、肉などを使わない大豆ミートなどを使った精進料理やビーガン料理も多く、日本料理との共通項も多いように思う」と説明する。
「グルテンフリーの夏野菜カレー」(1,690円)は、大豆ミート、チキン、サバの3種類から1つを選び、栄養価の高い赤紫色の野菜のビーツや、ゴーヤー、オクラ、ナス、ニンジン、カボチャなどの夏野菜をデーシャンオリジナルスパイスで炒めたり煮込んだりしながら、ワンプレートに盛り付けた。
デーシャンさんは「子どもの頃、母に『今日の夕飯は何?』と尋ね、『大豆ミート』と返ってくる時が一番うれしかった。新メニューはグルテンフリーで、大豆ミートを選べば、動物由来の食品が入らないビーガン対応メニューになる。スリランカ産の大豆ミートは種類も多くとてもおいしい。祖母が作ってくれた大豆ミートのカレーの味が忘れられなくて、再現したいと思い、スリランカに住む祖母にインターネット電話で調理法を教えてもらい、おいしく仕上げることができた。ビーツはスリランカではポピュラーな野菜で、栄養価が高く、カリウムや鉄分が豊富。ぜひ試してほしい。今後もスリランカならではのアーユルヴェーダ志向のメニューを考えていきたい」と話す。
営業時間は11時~21時(火曜・水曜は15時まで)。8月20日は臨時休業。