
全国で活躍する有名シェフ約30人が集結し自慢の料理を提供するイベント「VISON CHEF FES 2025(ヴィソンのシェフフェス)」が9月28日、大型商業リゾート施設「VISON(ヴィソン)」(多気町)で開かれた。
多気町・VISONで「シェフフェス」有名シェフたちのサポートは相可高校食物調理科の生徒29人
昨年に続いて2回目の開催となった同イベントは、「シェフが主役のフェス」を目指して同施設内にも「笠庵 賛否両論」を持つ日本料理店「賛否両論」(東京都渋谷区)の笠原将弘さんの発案で始まった。
参加したシェフは、和食シェフ10人、イタリアンシェフ7人、フレンチシェフ7人、パティシエ4人、ソムリエ1人の計29人。「丸新」(福島県郡山市)の熊倉誠さん、「La Brianza(ラ・ブリアンツァ)」(港区六本木)の奥野義幸さん、「FIREPIT(ファイヤーピット)」(新潟市)の和田亮さん、「Restaurant MANOIR(レストランマノワ)」(渋谷区広尾)の林弘善さんは今回初参加。
同施設内の「AT CHEF MUSEUM(アット・シェフ・ミュージアム)」内のそれぞれの調理ブースでは、シェフたちが直接料理を提供し、1万2,000円のチケットを購入した参加者は料理とアルコール・ドリンクを何度でも自由に手にすることができるもの。当日は全国から約500人が参加し、シェフたちとの交流を楽しみながら、それぞれの料理に舌鼓を打った。シェフのアシスタントには、相可高校(多気町)食物調理科の生徒29人が抜てきされ、シェフたちから直接指導を受け、学びながらサポートしていた。
名古屋市在住の家族連れは「どの料理もとてもおいしく、楽しかった。子どもたちも喜んで食べていた。有名シェフに一度に会える機会はそうないので参加したが、次回も参加したい」。大阪市在住の男性は「並ぶのは少々きついが、直接シェフと話しができたのは楽しかった。運営スタッフも大変だと思うが、もう少し快適に食事ができると、なおうれしい」と、それぞれ話していた。
伊勢神宮外宮(げくう)前のフレンチレストラン「ボンヴィヴァン」(伊勢市本町)オーナーシェフの河瀬毅さんは「食に特化するリゾートを目指すVISONだが、僕たちシェフもそうありたいと願っている。シェフフェスに参加するシェフたちはみんな、損得なしに交友を温める年1回の行事と捉えている。お客さまには僕たち以上の喜びを感じてもらいたいと思い、頑張っておいしいものを作っている」と話す。