NPO法人「まなざしの学び場」(伊勢市御薗町)が11月30日、伊勢市社会福祉協議会福祉センター(伊勢市八日市場町)で、声や言葉の疾患・障害で悩む人たちに情報交換の場「声とまなざしのカフェ」を提供する。
伊勢のNPO法人「まなざしの学び場」、声や言葉で悩む人に情報交換の場「声とまなざしのカフェ」
「発声障害、発音障害、吃音(きつおん)、失語症、場面緘黙(かんもく)、トゥレット症、咽頭摘出、構音障害など、さまざまな声や言葉の疾患・障害で悩む人がいる。言葉を出さなければ外見からは、悩みを抱えていることは分からない。理解されないから、また悩む」と話すのは、同NPO代表の佐々木ちひろさん。
佐々木さんは中学2年(14歳)の秋に突然、けいれん性発声障害になり、声が出なくなった。友人や周囲の人の反応を気にしながら悩み続けた青春時代の経験から、自分のように声や言葉で悩む人に寄り添える環境を提供しようと、今回初めて「声とまなざしのカフェ」を開く。佐々木さんは現在、「耳マーク」「ヘルプマーク」のような疾患を持つ当事者であることが認識されやすくなる「声とことばマーク(仮)」を作ろうと取り組む全国組織「声とことばマーク運営委員会」にも所属する。
佐々木さんは「声やことばの疾患・障害という共通点を持つ人たちが集い、自分は独りじゃないことを知ってもらえる場になれば。10人前後の定員を想定していたが、既に10人以上が参加を予定。定員を20人に増やしたので、同じ悩みを持つ人に参加してもらえれば。どんな時間になるのか、今からとても楽しみ」と参加を呼びかける。
開催時間は13時30分~16時。参加費は会議室の使用料分として500円程度。