伊勢市神社(かみやしろ)港周辺のまちづくりを行うNPO法人神社みなとまち再生グループ(伊勢市神社港)は8月24日、今年で2回目となる「伊勢・二見浦シーカヤックマラソン大会」を開催した。
神社港は、昔から海から伊勢神宮へ参拝する「船参宮」で栄え、人の交流・物流が活発に行われていた。同NPOは、昔の「船参宮」を再現しようと港の整備やPR活動などを行う。プレジャーボートなどで伊勢を訪れてもらおうと、昨年から愛知県や静岡県に宣伝に出かけ、現在まで12艇が利用するまでになった。
今大会は、船参宮などでにぎわった神社港が再び活気づくようにと昨年から開催。神社港から勢田川、五十鈴川、二見浦夫婦岩、伊勢湾のコースで川と海とをつないだコース設定で、一度にいろいろな風景が楽しめるという。エントリーは5キロと10キロのコースがある。
今大会では当日強風だったため急きょコースを変更したが、5キロコースに51人30艇、10キロコースに30人24艇が参加、最も早くゴールした人は、5キロ=43分39秒で、10キロ=1時間10分36秒だった。
同NPO事務局長の定浪利久さんは「このイベントを通して、伊勢神宮までの海上アクセスの利便性と海・川から眺める景色の良さを知ってもらい、昔のような船参宮でにぎやかになれば」と話す。