創業432年伊勢の老舗銘菓「二軒茶屋餅」21代目社長誕生

二軒茶屋奉曳団のみんなと記念写真を撮る木遣長の鈴木社長(最前列中央)

二軒茶屋奉曳団のみんなと記念写真を撮る木遣長の鈴木社長(最前列中央)

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 二軒茶屋餅角屋本店(伊勢市神久6、TEL 0596-23-3040)は3月1日、第21代目にあたる鈴木成宗さんに社長を交代した。

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 同社は1575年(天正3年)創業、尾張、三河、遠江、志摩方面から伊勢神宮への参宮客にとって、伊勢湾から勢田川をさかのぼる海路が最短コースで便利だったため乗降場が栄え、その地に「角屋」の商号で、きな粉餅を販売する茶店を創業したのが始まり。

 現在では餅の販売のほか、約100年前に18代目が始めた味噌、溜りの醸造・販売を行うほか、1997年に伊勢志摩地方初の地ビール「伊勢角屋麦酒」と「ビールレストランびやぐら」を展開。一昨年には内宮前おはらい町に和食店「二軒茶屋内宮前店」もオープンしている。

 三重県では四日市市「なが餅笹井屋」(1550年創業)に次ぎ、同年創業の松阪市「柳屋奉善」(1575年創業)とともに2番目の歴史を持つ。全国でも銘菓分類では6番目に古い。赤福は1707年の創業。

 社長交代の思いを鈴木さんは「今年40歳という節目を迎えることもあり、ようやく人生の本編がスタートしたと受け止めている。社会に貢献しながら、従業員にとって大きい家族のような、厳しくも暖かい社風の会社を作って行きたい」と話している。

 伊勢市観光協会青年部副部長、伊勢商工会議所青年部副会長、神宮の世界的価値を考える会事務局長、二軒茶屋奉曳団木遣長など、社会貢献活動にも積極的に行動している。

二軒茶屋餅角屋本店

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