世界遺産になった「道」から世界平和を考えるシンポジウム「世界遺産国際交流シンポジウム伊勢2009」が11月1日、皇族や各界要人の宿泊施設として利用された1887(明治20)年建築の歴史的建造物でもある「賓日館(ひんじつかん)」(三重県伊勢市二見町茶屋)で開催される。
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同シンポジウムは、三重県・和歌山県・奈良県にまたがる「紀伊山地の霊場と参詣道(通称=熊野古道」が2004年7月7日、ユネスコの世界遺産登録5周年を記念して開催されるもので、国際記念物遺跡会議(イコモス)会長グスタボ・アローズさん、イコモス文化の道国際学術委員会(CIIC)会長マリア・ローザさんらを招き、討議交流を行う。主催は、イコモスCIIC、日本イコモス国内委員会、三重県で作る世界遺産国際交流主催シンポジウム伊勢2009実行委員会(事務局=三重県東紀州対策局内)。
フランスとスペインを結ぶ「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」(1993年世界遺産登録)を代表する「道」(文化の道=カルチュラルルート)が、その存在を考え、守ろうとすることが、国境を越えた交流を作り、世界平和の構築に寄与すると考えられることから、世界の専門家らを招き討議する。
オープニングには、荒井正吾奈良県知事、仁坂吉伸和歌山県知事、野呂昭彦三重県知事による討論会も行う。シンポジウムの成果として、参加者全員による「世界遺産平和宣言」を伊勢市から世界に向けて行う予定。
開催時間は9時~19時。入場無料。討議内容に関する資料集は2,000円で販売。