「利き酒列車」ほろ酔い気分で伊勢から志摩へ-近鉄初の企画に152人

賢島にある円山公園特設会場で利き酒大会。

賢島にある円山公園特設会場で利き酒大会。

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 近畿日本鉄道(近鉄)と志摩市観光協会と三重の酒造メーカー3社の共催による、電車に揺られながら三重の地酒を楽しむ「新春・三重の酒 利き酒列車」ツアーが1月11日、宇治山田駅(伊勢市)と賢島駅(志摩市)間の電車の中と、賢島にある円山公園特設会場で開催された。

「真珠のスプーンすくい取り」のアトラクションでは多い人で真珠35個をすくった。

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 同ツアーは、近鉄が志摩地域活性化の取り組みの一環として初めて企画したもの。150人の募集枠に対して168人の応募があり、当日152人が参加した。

 今回の利き酒用に準備された三重の地酒には、「油正(あぶしょう)」(津市)の「初日 本醸造仕込み 初しぼり」と「初日 純米仕込み 初しぼり」と「河武(かわぶ)醸造」(多気郡多気町五桂)の「鉾杉(ほこすぎ)神宮膝元 本醸造」「鉾杉 伊勢國参り 純米酒」、「若戎(わかえびす)酒造」(伊賀市)の「純米吟醸 義左衛門」「育もと(そだてもと)純米吟醸 真秀」の6銘柄。一升瓶換算で約150本を用意した。

 ルールは、行きの電車の中で6銘柄をそれぞれ試飲し、賢島の特設会場で銘柄がわからないように白い紙で覆った3銘柄について利き酒し、投票するもの。正解者には酒蔵のオリジナル商品や地酒、志摩の特産品などが贈られた。

 酒のつまみに、電車内では志摩の特産品詰め合わせセットと、特設会場ではカキとヒオウギガイのバーベキューやアオサ汁、手こねずしなどが配られた。「真珠のスプーンすくい取り」のアトラクションでは特別にとった真珠もプレゼントされた。

 四日市から参加した女性グループは「参加費1,000円でこれだけ食べて飲ませてもらったら満足(笑)。来て良かった」と満足そうな表情をみせていた。

 同観光協会事業委員会の西飯弘委員長は「多くの人が志摩まで足を運んでくださって、志摩のおいしさを味わって喜んでいただき、また来てもらえれば」と話す。近鉄の運輸部事業課長の林一健さんは「お客さまが志摩まで足を運んでくださるように楽しい企画を考えていきたい。利き酒列車第2弾も好評ならば(実施したい)」と意欲をみせる。

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