三重の季刊ローカル誌「NAGI凪(なぎ)」を発行する「月兎舎(げっとしゃ)」(伊勢市馬瀬町)が今年10周年を迎える。現在販売中の40号(春号)では創刊から現在に至るまでのエピソードを赤裸々に告白、創刊10周年記念特集として「三重の文化遺産」を取り上げた。
創刊号は2000年6月1日。年間4誌を発行し、今年3月1日の発行号がちょうど40冊目を数える。今号の巻末では、同誌の販売部数と広告収入の目標を合わせた数値を目標達成率に変えグラフ化し「月兎舎10年史」でまとめた。
創刊10周年記念特集は、丸山千枚田や熊野古道・八鬼山越(やきやまごえ)、石山観音などの三重県に残る文化遺産を紹介。広域伊勢志摩圏内では、日本一の和橋として伊勢神宮にかかる「宇治橋」(伊勢市)や伊勢神宮の祭典で使用される塩を作る「御塩焼所(みしおやきしょ)と汲入所(くみいれしょ)」(同)を取り上げた。
そのほか、伊勢の映画館「進富座」で3月27日から先行ロードショー、4月3日から全国一斉ロードショーを控える伊勢を舞台にした映画「半分の月がのぼる空」の深川栄洋監督のインタビューや、伊勢神宮での祭典の映像も入るという、もうすぐ公開予定の映画「地球交響曲第七番 ガイアシンフォニー」映画プロデューサーの龍村ゆかりさんのコラムなども紹介している。
価格は670円。三重県内の主要書店、道の駅などで購入できる。