「水中入社式」鳥羽水族館で-入社のきっかけはジュゴンと同じ名前の祖父

鳥羽水族館「恒例」の水中入社式。小学3年の時からジュゴンと一緒に働くことが夢だったという大西生乃さん。先輩たちから祝福の拍手が贈られた。

鳥羽水族館「恒例」の水中入社式。小学3年の時からジュゴンと一緒に働くことが夢だったという大西生乃さん。先輩たちから祝福の拍手が贈られた。

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 今年55周年を迎え3月8日に総入館者数が55,555,555人を達成し、目下日本記録を更新中の鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽、TEL 0599-25-2555)で3月31日、恒例の「水中入社式」が大水槽の水の中で行われた。

社会人初仕事となる水槽のガラス磨きを入社早々、先輩から習う大西さん。

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 「水中入社式」は、同水族館のエントランスホールにある水量約800トン、奥行き15×横16×水深5.5メートル、水温26度、約230種1万点の魚たちが泳ぐコーラルリーフダイビング水槽の中で行われた。今回で3年連続、4回目の入社式となった。

 入社式に参加したのは、今年入社する新入社員3人の内の一人で、飼育研究部に配属される奈良県生駒市出身で近畿大学農学部水産学科を卒業した大西生乃(ありの)さん。古田正美館長から祝辞を受けると、仲野千里社長から入社辞令が読み上げられ、水中の大西さんに辞令書が手渡された。

 大西さんは、ウエットスーツの上からワイシャツと黒のリクルートスーツを重ね着し、初心者マークをつけた空気ボンベを背負って入社式に臨んだ。

 大西さんは「祖父の名前が『順一(じゅんいち)』といい、鳥羽水族館の人気者ジュゴンと同じ『じゅんいち』ということも、(鳥羽水族館を)好きになった理由の一つ。小学3年の時に初めて祖父に連れて来られて以来、鳥羽水族館でジュゴンと一緒に働くことにずっとあこがれて今日まで来た。夢がかなって感無量」と涙ながらに話した。

 入社式では、先輩飼育係から水槽のガラス磨き用スポンジがプレゼントされ、早速その場で、水槽のガラスの磨き方を先輩から習い、大西さんは社会人初仕事を無事にこなした。

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