プレスリリース

【鳥羽商船高専】KDDI株式会社と災害発生時における船舶型基地局の設置に関する連携協定を締結

リリース発行企業:独立行政法人国立高等専門学校機構

情報提供:


新造中の練習船「鳥羽丸」四代目(2024年10月8日撮影)

 鳥羽商船高等専門学校(三重県鳥羽市 校長:古山雄一 以下「鳥羽商船高専」)は、令和6年11月27日(水)、KDDI株式会社と「災害発生時における船舶型基地局の設置に関する連携協定書」を締結しました。

練習船「弓削丸」に設置された衛星回線アンテナ(同様のアンテナを練習船鳥羽丸に設置予定)
 鳥羽商船高専が新造する練習船「鳥羽丸」四代目は、実習や研究に必要な機能を備えるだけでなく、災害時に様々な支援ができるよう設計されています。その機能のひとつとして、災害時に練習船を携帯電話の基地局として機能させることを目指しており、鳥羽商船高専とKDDI株式会社は「鳥羽丸」に衛星回線を活用した船舶型基地局を設置することで合意しました。令和7年3月から運用を開始する予定です。
 船舶型基地局は、災害時における携帯電話エリアの復旧手段の一つとして運用されます。衛星回線を使用した基地局を船に設置し、災害地沿岸で運用することで、陸上の交通網や電力網が遮断された地域でも、迅速に携帯電話エリアの復旧が可能となります。



 さらに、本協定には「鳥羽丸」が海側から災害地に接近できる利点を活用し、災害用物資の搬送や、災害時に迅速な対応ができるよう定期的な訓練を実施することも含まれています。
 このように、本協定の締結により、練習船「鳥羽丸」は災害時の支援・復旧活動に貢献できる多機能な船舶として活用されることが期待されます。

<参考>
KDDI株式会社によるニュースリリース
https://newsroom.kddi.com/news/detail/kddi_nr-346_3614.html
鳥羽商船高等専門学校について
 鳥羽商船高等専門学校は明治8年(1875年)に芝新銭座二番地に航海測量習練所として創基し、その分校として明治14年(1881年)8月20日に三重県鳥羽町に鳥羽商船黌として創立されました。日本にある5商船高専のうち最も歴史の古い商船系高等専門学校です。船員を養成する商船学科とエンジニアを養成する情報機械システム工学科の2学科で構成され、科学的思考と高度な知識・技術を習得し、地域社会から世界まで幅広く活躍できる技術者を育成しています。

(左)鳥羽商船高等専門学校の外観、(右)令和7年3月竣工予定の練習船「鳥羽丸」四代目

【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 鳥羽商船高等専門学校
所在地:三重県鳥羽市池上町1番1号
校長:古山 雄一
設立:1881年
学校ウェブサイト:https://www.toba-cmt.ac.jp/
事業内容:高等専門学校、高等教育機関

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