見学会参加者が新しい練習船鳥羽丸に乗船しようとする様子
鳥羽商船高等専門学校 (三重県鳥羽市、校長:古山雄一、以下「鳥羽商船高専」) は、令和7年3月29日(土)、鳥羽・伊勢・志摩地域を対象とした新しい練習船鳥羽丸の見学会を実施し、本校関係者と約120名の地元住民が参加しました。
新しい練習船鳥羽丸は鳥羽商船高専が31年ぶりに新造した練習船で、令和7年3月14日に竣工しました。SMART-Ship(最先端の賢い船)、TRUST-Ship(海事教育に頼れる船)、FRIEND-Ship(親しみやすい船)という3つのコンセプトを掲げてデザインされ、自律航行システムや遠隔操船システムを搭載したことから、学生は最新の知識・技術を新しい練習船鳥羽丸から学ぶことができるようになりました。 さらに、電力・水・物資補給能力や船舶型携帯電話基地局を持たせ、船内設備・居住スペースを多様に使用できるよう工夫したことにより、災害時の支援船としても活用できるようになりました。
そのため、より地域に貢献できる練習船になったことを地元住民に知ってもらうことを目的とし、今回の見学会が企画・実施されました。
見学会参加者が練習船鳥羽丸の起工から竣工までの動画を視聴する様子
参加者は、まず新しい練習船鳥羽丸の起工から竣工までの動画と造船所から本校までの回航記録動画を視聴し、その後グループに分かれて練習船鳥羽丸の船内を見学しました。船内見学では、練習船鳥羽丸の船長をはじめとする船員や本校学生が案内役を務め、新しく搭載された機器や設備が紹介されました。
参加者からは「エンジンが大きくてすごいと思った」、「設備が整っていて、何かあったときに助けになる良い船だと思った」といった感想が述べられました。また、練習船鳥羽丸の齊心俊憲船長は「学校だけでなく、地域の方にも愛される船にしていきたい」と話しました。
今後も、鳥羽商船高専は練習船鳥羽丸の一般公開を予定しており、令和7年度は鳥羽商船高専の桟橋、四日市港、名古屋港で実施することを予定しています。
白制服を着用した学生が船内を案内する様子
船長が船橋を案内する様子
機関長が機関室を案内する様子
一等機関士がエンジンルームを案内する様子
参加者が船首側を見学する様子
参加者が鳥羽丸を記念撮影している様子