プレスリリース

【鳥羽商船高専】練習船「鳥羽丸」の魅力を大阪・関西万博2025と神戸港で発信

リリース発行企業:独立行政法人国立高等専門学校機構

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神戸港中突堤に停泊した練習船「鳥羽丸」(左写真)、出展側として万博に参加した学生(右写真)

 鳥羽商船高等専門学校(三重県鳥羽市、校長:古山 雄一、以下「鳥羽商船高専」)は、令和7年6月18日(水)~19日(木)、大阪・関西万博2025 EXPOメッセWASSEにおいて開催されたEXPO共鳴フェス「高専未来チャレンジ」に出展しました。また、この出展に合わせ、令和7年6月18日(水)~19日(木)および25日(水)~26日(木)、神戸港において、練習船「鳥羽丸」の一般公開を実施しました。

未来を見据えてつくられた最新の練習船「鳥羽丸」の魅力を万博で発信

 鳥羽商船高専が出展した大阪・関西万博2025 EXPO共鳴フェス「高専未来チャレンジ」は、社会に役立つ「実学」を重視して学び続ける高専生の成果を発表する場として読売新聞社が企画したものです。国内外から集まる人々や企業と一緒に新たなイノベーションを起こし、KOSENが描く未来社会を世界に発信することを目的としています。全国にある国公私立の高等専門学校のうち25校が参加し、鳥羽商船高専は商船学科5年生3名と教職員7名を現地に派遣しました。

練習船「鳥羽丸」の外観
 鳥羽商船高専が保有する練習船「鳥羽丸」は、令和7年3月14日に竣工し、遠隔操船システムや、練習船として初めて搭載された自律航行システムなど、最先端の設備を備えた最新鋭の船です。デジタル化された航海計器や独自に設計したコックピット型操舵室もあり、これからの時代・未来に活躍する航海士・機関士の育成を見据えて設計されています。さらに、災害時には支援船としても活用できる設備を備えており、多機能な船としての活用が期待されています。



 出展ブースでは、新しい練習船「鳥羽丸」の模型や、遠隔操船システムを再現したコーナーを設け、最新の練習船の魅力を紹介しました。模型を見た参加者からは、「普段見る船は海に浮かんでいるため、船の底がどんな形をしているのか分からなかったが、この模型で知ることができ、勉強になった」という感想がありました。



教員(左)の説明を受けながら遠隔操船システムのコントローラーを触ってみる参加者(中央、右)


白制服を着用した商船学科5年生(中央)が参加者からの質問に回答している様子
 また、学生や教職員は、練習船の特長や魅力、海事技術者の活躍について、参加者に説明しました。学生たちと会話していた参加者からは、「鳥羽丸にはどんな設備があるのか?」「どんな環境で勉強しているのか?」「ここで学んだ学生はどんなところで働いているのか?」といった質問が寄せられ、学生や教員が丁寧に回答していました。



 今回の出展では、2日間で延べ1,000人を超える方々に来場いただき、船の魅力や、そこで学ぶ学生たち、そして未来の海事技術者について広く知っていただく貴重な機会となりました。参加した教職員は、「予想以上に多くの来場者があり驚くとともに、多くの方が船や学生に興味を持ってくださったことが嬉しかった。普段、船やそれを操る技術者の存在、そしてその技術者を育てる学校の存在を知る機会は多くないと思うので、今回の出展を通じて少しでも多くの方に魅力が伝わっていたら嬉しい」と話しました。

学生が案内役として大活躍した練習船「鳥羽丸」の一般公開

 一般公開では、船橋、機関制御室、エンジンルーム、船内教室や居室などを来場者に紹介しました。学生たちは、一般公開に先立ち、見学経路や説明方法、安全面の確認などについて話し合い、練習船鳥羽丸の特長や魅力を十分に伝えるための工夫を凝らしました。


船内の案内パネルを準備する学生(左写真)、船内アナウンスする学生(右写真)

練習船「鳥羽丸」を訪れた参加者(右)を案内する学生(左)

 平日に実施された一般公開でしたが、今回の一般公開では合計640名の方に見学していただきました。見学者からは「学生に案内してもらい、船の見学を楽しむことができました。操舵室やエンジンルームを普段見る機会がないので、とても貴重な体験でした」、「昔見たことのある船とは異なり、船がこれほど進化していることに驚きました。とてもおもしろく、見学することができてよかったです」、「学生の元気な挨拶や丁寧な説明が、船内見学をより良いものにしていたと思いました。夢に向かって頑張ってほしい」という感想をいただきました。

船橋を案内する学生

機関制御室を見学する参加者

 また、学生は一般公開を振り返り、「あっという間で楽しい実習だった。海外の方を案内した経験は貴重で、英語でコミュニケーションをとることができて嬉しかった」、「万博に行った方が、練習船鳥羽丸にも来てくれて嬉しかった」、「積極的に呼び込みしたことや、トランシーバーを使って状況を共有したことで対応がスムーズにできたことがよかった、今後の一般公開にも活用したい」、「経路案内が複雑な場所もあり、見学者が迷うこともあった。今後は、案内表示を増やしたり、案内役の学生を配置する等の工夫が必要かもしれない」と話しました。

 実習後、齊心船長は「学生自身で考えて実施した一般公開は成功だったと思う。平日でこれだけの人に来ていただけたことは有難い。神戸市の港湾局や観光局の方からも『またぜひ来てください』という声をいただいた。今回の一般公開における収穫はたくさんあるので、今後に活用したい」と話しました。
 鳥羽商船高専は、今回の経験を活かし、より一層工夫して練習船「鳥羽丸」の魅力を伝えることができるよう、引き続き取り組んでいきます。

概要

1.大阪・関西万博2025 EXPO共鳴フェス「高専未来チャレンジ」
日時:令和7年6月18日(水)~19日(木)
場所:大阪・関西万博2025 EXPOメッセ「WASSE」
内容:令和7年3月に竣工した練習船「鳥羽丸」の紹介

2.練習船「鳥羽丸」一般公開
日時:令和7年6月18日(水)~19日(木)、25日(水)~26日(木)
場所:神戸港中突堤 C岸壁
内容:令和7年3月に竣工した練習船「鳥羽丸」の船内紹介

鳥羽商船高等専門学校について

 鳥羽商船高等専門学校は明治8年(1875年)に芝新銭座二番地に航海測量習練所として創基し、その分校として明治14年(1881年)8月20日に三重県鳥羽町に鳥羽商船黌として創立されました。日本にある5商船高専のうち最も歴史の古い商船系高等専門学校です。船員を養成する商船学科とエンジニアを養成する情報機械システム工学科の2学科で構成され、科学的思考と高度な知識・技術を習得し、地域社会から世界まで幅広く活躍できる技術者を育成しています。

左写真|鳥羽商船高等専門学校の外観(奥側)・練習船が停泊する桟橋(手前側)、右写真|令和7年3月竣工の練習船鳥羽丸四代目

【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 鳥羽商船高等専門学校
所在地:三重県鳥羽市池上町1番1号
校長:古山 雄一
設立:1881年
学校公式ウェブサイト:https://www.toba-cmt.ac.jp/
事業内容:高等専門学校、高等教育機関

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