株式会社TDGホールディングス(本社:三重県伊勢市、CEO:加藤光一)は、特定技能「物流」分野での外国人材受け入れにあたり、入国前に日本の交通ルール・安全運転技能・就業マナーを体系的に学ぶ専門研修プログラムの実施を新たに開始しました。
VICET:TDGホールディングがベトナムに所有する教習所
本プログラムは、ベトナムおよびインドネシアの弊社教習所にて、4泊5日の合宿形式で実施。日本と現地との運転環境・労働観の違いを踏まえ、「日本で働くプロドライバー」としての意識・知識・技術を入国前から身につけることを目的としています。
背景:安全教育は“入国前”から始まっている
近年、特定技能制度を活用した外国人ドライバーの受け入れが進む一方で、「交通ルールを理解しないまま来日し、事故のリスクを高める」という懸念が現場から上がっています。日本とアジア諸国では交通制度・運転マナーが大きく異なり、入国後に一から教育を行うには限界があるのが現状です。
TDGホールディングスではこうした課題に対し、「安全に運転できる知識と価値観を持った人材のみを日本へ受け入れるべき」という考え方を軸に、入国前研修を制度化。すでに多数の物流企業から問い合わせを受けています。
実施概要:現地での“即戦力”育成プログラム
本プログラムは、教習所ネットワークで構成された物流業界に特化した研修機関「ドライビングアカデミージャパン(DAJ)」の監修により設計されています。DAJは日本国内で15年以上、物流ドライバーの教育を手がけるプロフェッショナル集団で、企業別の課題に応じた研修開発実績を多数有します(詳細:https://drivingacademy.jp/)。
ベトナム・インドネシアにおける現地ネットワークを活用し、現地語による実技・座学研修が可能です。
<プログラム概要>
・期間:4泊5日 合宿形式
・研修内容:
- 日本の交通法規、標識、安全運転に関する座学
- 日本の労働慣習、挨拶・礼儀・時間厳守などの価値観理解
- 実車による運転指導、技能評価
- 安全意識の醸成と事故防止教育
対象:物流特定技能ビザで来日予定の外国人ドライバー
プログラム修了後、TDG独自の外免切替支援により、入国後約10日間で日本国内の運転免許に切り替え。その後も中型・大型免許の短期取得を、TDGの提携教習所ネットワークを通じて支援。採用企業側にとっては、教育コストの軽減・特定活動期間の短縮・即戦力人材の早期投入といったメリットが見込まれます。
他機関経由の人材も受講可能、業界全体の底上げへ
本研修プログラムは、TDGホールディングスが展開する「特定技能物流人材紹介サービス」のパッケージ標準に含まれる新サービスですが、他の送り出し機関や監理団体を通じて来日する外国人ドライバーにも受講いただける設計となっており、物流業界全体の人材品質向上に寄与する内容です。
安全教育の質を担保したうえで外国人材を受け入れたいと考える企業様にとって、実効性の高い研修としてご活用いただけます。
今後は、対象国をさらに広げ、タイ、ミャンマー、フィリピンなど他のアジア圏でも展開予定です。
TDGホールディングスについて
株式会社TDGホールディングスは、登録支援機関・送り出し機関・特定技能管理団体・現地教習所・国内教習所のすべてを自社グループ内に保有し、外国人材の採用・教育・定着までを一気通貫でサポートするワンストップ体制を提供しています。
今回の研修制度は、採用リスクを最小限に抑え、物流業界における外国人ドライバー活用を“安全かつ確実に”進めるための取り組みの一環です。今後も、国内外のパートナーと連携しながら、人材の質と定着率を両立させる仕組みづくりを推進してまいります。