諸戸の家株式会社(本社:三重県桑名市、代表取締役 松本浩二、以下諸戸の家)は、名古屋市東区・徳川町において、世界的庭園デザイナー石原和幸氏を筆頭に、各分野で高い評価を受ける6名の匠が参画した邸宅3棟「SUPER LUXURY 東区徳川邸」を完成させました。
本プロジェクトは、総事業規模約11億円の高価格帯住宅として、設計初期段階から匠の専門性や思想を空間構想に反映させる体制を採用。諸戸の家が全体を統括することで、住宅設計・空間構成・素材選定・外構計画に至るまで、各分野の高度な技術と判断が有機的に組み込まれた住まいを実現しています。

※写真左からNOBLE LUXURY/MAJESTIC LUXURY/AUTHENTIC LUXURY
プロジェクト概要
本プロジェクトは、諸戸の家がかねてより展開してきた高価格帯住宅ブランド「SUPER LUXURY」シリーズの一事例として位置づけられます。
今回は特に、英国「チェルシーフラワーショー」で計13回の金賞を受賞し、エリザベス女王からも「緑の魔術師」と称された世界的庭園デザイナー・石原和幸氏をトップスペシャリストとして招聘。
さらにその構想を軸に、組子細工、キッチン、左官、空間デザイン、植栽といった分野で国内外に実績を持つ5名の匠も参画し、それぞれの専門領域を明確に分担したうえで設計が進められました。
3棟それぞれに異なる空間テーマを設定し、迎賓性を重視した邸宅、静けさや内省性を意識した邸宅、庭や外部との関係性を深めた邸宅など、異なる思想と構成を持たせています。
各棟ごとに匠が担う役割や関与範囲を定めることで、専門技術が装飾的に付加されるのではなく、空間構成そのものに反映される設計としました。

世界的庭園デザイナー・石原和幸氏
邸宅概要

NOBLE LUXURY間取り:5LDK
敷地面積 264.81平方メートル (80.10坪)
延床面積 379.55平方メートル (114.81坪)
施工面積 418.32平方メートル (126.54坪)
MAJESTIC LUXURY間取り:4LDK
敷地面積 225.42平方メートル (77.26坪)
延床面積 311.13平方メートル (94.11坪)
施工面積 405.56平方メートル (122.68坪)


AUTHENTIC LUXURY間取り:5LDK
敷地面積 170.67平方メートル (51.62坪)
延床面積 357.11平方メートル (108.02坪)
施工面積 455.66平方メートル (137.83坪)

世界的庭園デザイナー・石原和幸氏の参画
本プロジェクトの中核をなすのが、石原和幸氏による庭園デザインです。
特に「MAJESTIC LUXURY」では、石原氏の思想と表現が邸宅全体のコンセプト形成に深く関与しています。

徳川園の庭園からヒントを得た、石原氏によるMAJESTIC LUXURYのロックアート(岩壁)
2階リビングの壁面には、石原氏が得意とする「ロックアート(岩壁)」の技法を採用。室内でありながら自然の渓谷に身を置くような量感と、長い年月を経た石の表情を再現しました。この岩壁はバルコニーの植栽と視覚的につながり、室内外の境界を越えた一体的な空間体験を生み出しています。
またエントランスには、岐阜県の銘石「恵那石(えないし)」を用いたオブジェを配置。一部に磨き加工を施すことで、自然素材が持つ荒々しさと現代的な美しさを併せ持つ表現としています。
石原氏は本プロジェクトについて、「住まい手が日々の暮らしの中で、植物や石の表情を通じて季節の移ろいや自然の豊かさを感じてほしい」と語っています。
本プロジェクトに参画した匠たち
石原和幸氏に加え、以下の匠が実名で参画し、それぞれの専門分野において空間構成に関与しています。

組子職人:黒田裕次氏
キッチンプランナー:長谷川大祐氏

左官職人:黒木清貴氏
空間デザイン協力:伊藤健太氏
植栽:太隅匡彦氏
- 組子職人:黒田裕次(株式会社指勘建具工芸3代目)
緻密な幾何学模様が光と影を操り、空間に繊細な和の美をもたらします。
- キッチンプランナー:長谷川大祐(CARRARA 代表)
「キッチンを風景の一部とする」思想のもと、機能美と素材感を極めたオーダーキッチンを提案。
- 左官職人:黒木清貴(株式会社ナゼヤ 代表)
手仕事ならではのテクスチャーが、壁面に深みと温かみを与えています。
- 空間デザイン協力:伊藤健太(スレッドデザインスタジオ 代表)
匠たちの個性を統括し、洗練された空間デザインを構築しました。
- 植栽:太隅匡彦(KIMIDORI 代表)
石原氏とは異なるアプローチで、邸宅に彩りと四季の息吹を添えています。
海外の建築・住宅分野に見る潮流と、日本国内の現状
海外の高価格帯住宅や建築プロジェクトでは、コロナ禍以降、職人や名工が設計や空間づくりの初期段階から関与し、その技術や制作背景を含めて建築の価値として提示する手法が広がっています。
誰がどのように関わったかを明確に示すことで、建築の意味や希少性を立体的に伝える考え方は、住宅・建築分野において実際に用いられるケースが増えています。国際不動産コンサルティング会社Knight Frank(ナイトフランク)の富裕層向け市場レポートでも、高価格帯住宅において唯一性やクラフトマンシップ、作り手の背景を重視する傾向が示されています。

一方、日本国内では、組子細工や左官、造園など高度な技術を要する分野を含め、匠を取り巻く環境が変化しています。経済産業省の資料によると、伝統的工芸品産業の事業者数は1970年代と比べておよそ半減しており、後継者不足や高齢化を背景に、事業の継続が難しくなるケースが指摘されています。住宅分野においても、技術そのものの問題というより、仕事のあり方や価値の示し方が問われる局面に入っています。
















