ダウン症の作家たちが描いた絵の展覧会が、プライムリゾート賢島（志摩市阿児町鵜方、TEL 0599-43-7211）で開催されている。1月3日まで。

同ホテルで働いていた人の息子が描いた作品と紹介する近藤博樹総支配人

　同ホテル近藤博樹総支配人は「鮮やかな原色の彼らの絵を見たとき、自然と涙が出てきた。地元にこんなすばらしい作家たちがいたなんて」と話す。

　ダウン症の人たちのもつ深い感性をより引き出せる場として1990年、真珠イカダ浮かぶ英虞湾を臨む丘にアトリエ「エレマン・プレザン」（大王町波切）ができた。今回の展覧会には、そのアトリエの作家たちが描いた作品計10点が並ぶ。ブルーの中にシカが1頭描かれた「しかとハンター」など、原色で描かれた大胆な構図の作品に客の目が留まっていた。

　「期間は短いが、少しでも多くの人の目に触れればと思い開催した。お近くまで見えたら足を運んでいただければ」（近藤さん）とも。