新しい舞女「神さまに捧げる舞」披露-伊勢神宮に初々しい独身女性10人

新しい舞女「神さまに捧げる舞」披露-伊勢神宮に初々しい独身女性10人

新しい舞女「神さまに捧げる舞」披露-伊勢神宮に初々しい独身女性10人

  • 0

  •  

 今年高校を卒業したばかりの18歳の女性10人が、伊勢神宮の舞女(ぶじょ・まいひめ)として一人前になるために3月24日から「倭舞(やまとまい)」の練習を繰り返している。伊勢神宮神宮司庁は5日間の成果を同28日、報道関係者に披露した。

初々しい新舞女たち、「倭舞」を舞う

[広告]

 舞女は、主に内宮・外宮の神楽殿において参拝者の奉納する神楽を舞う独身女性で、18歳から5年間伊勢神宮に奉仕する。今回、新たに採用された10人を加えると神宮に在籍する舞女は36人になる。

 披露した倭舞は、鎌倉時代から伝わる少女舞を改作したもので、女性4人で舞うもの。1873(明治6)年内宮祈祷所(のちの神楽殿)で神楽を奉奏する際にできた伊勢神宮オリジナル。今では神楽の基本の舞となっている。

 新舞女たちは、午前中伊勢神宮で執り行われる祭式について学び、午後から楽師の坂口光宏さんの指導の下約2時間30分、倭舞を練習する。実際に参拝者の前で舞うのは4月初旬ごろになるという。

 坂口さんは「女性らしくしなやかに、流れるように。すべてを神さまに捧げるのだ――という気持ちで」とこの日も指導した。舞女たちは坂口さんの顔を見ながら素直に受け入れ、手の運び方や体の回転の仕方などを習った。

 東日本大震災からちょうど18日目、神宮の敷地内には震災で亡くなられた方々への弔意を表す半旗が揚がっていた。これから10人は、多くの祈りのたびに、ただただ神への奉仕を繰り返す。

伊勢志摩経済新聞VOTE

現在お住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース