神恩に感謝し、国民の幸福を祈るために執り行われる「秋季神楽祭」が、伊勢神宮内宮神苑の特設舞台で開催されている。公開舞楽は11時~と14時~の2回(1回約40分間)、9月24日まで。
22日初日の舞楽は、台風15号の影響を受け特設舞台の設置が間に合わず、今月完成したばかりの参集殿能舞台での1回のみの公開となった。演目は、「振鉾(えんぶ)」「迦陵頻(かりょうびん)」「狛桙(こまぼこ)」「長慶子(ちょうげいし)」。狛桙においては35年ぶりの公開。
国の史跡に指定され本居宣長や大塩平八郎など多くの学者らが集い学んだ「林崎文庫」(1686年設立)の公開(10時~15時)と、松下電器産業(現パナソニック)とその関連企業らが創業者松下幸之助翁の発意により献納された「神宮茶室」(1985年完成)の公開(11時45分~15時)も、同祭に合わせて行われている。内宮神苑では宇治市小山元治さんらによる「野点茶席」も。
参集殿能舞台では、24日11時30分~は、幸清流小鼓桂會後藤孝一郎さんらによる「囃子 連調・独調」、25日12時~は、和泉流20世宗家和泉元彌さんらによる「和泉流狂言」の奉納を予定する。