志摩の源慶寺で親鸞聖人750回御正当報恩講-琵琶を弾きながら説教

志摩の源慶寺で親鸞聖人750回御正当報恩講-琵琶を弾きながら説教

志摩の源慶寺で親鸞聖人750回御正当報恩講-琵琶を弾きながら説教

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 浄土真宗・真宗大谷派の源慶(げんきょう)寺(志摩市阿児町)で11月27日、親鸞聖人750回忌の御正当報恩講(ごしょうとうほうおんこう)・結願(けちがん)日中法要が行われた。

志摩市国府にある源慶寺で親鸞聖人750回忌の御正当報恩講

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 同寺は1580年、本徳寺(現・姫路市)からの僧侶・道念によって開山。道念は、それまで津波などの被害に何度も遭った国府集落を1カ所に集め、京都のような条里制を敷き、砂防・防風のために槙垣で敷地を囲うよう指導し、防災面を考えたまちづくりを行ったといわれている。

 御正当報恩講は浄土真宗の開祖親鸞の命日に合わせて毎年行われる仏事で、25日・26日にも執り行われた。結願日中法要は、報恩講を締めくくる最後の大きな法要のことをいう。

 27日の結願日中法要では、同寺の檀家(だんか)や関係者、近隣の住民らが本堂に集い、道浄寺(伊勢市東大淀町)前住職の酒井正夫さんの法話があり、その後、12人の僧侶による勤行(ごんぎょう)、本澄寺(愛知県西尾市)住職の梛野明仁さんによる琵琶を弾きながら独特の節を持つ話し方で今の落語や浪花節などの原型といわれている節談(ふしだん)説教が行われた。

 同寺16代住職の梛野芳徳さんは「今回の法要のテーマを『苦しみを離れて救いはない 救いは苦しみのど真ん中にある』とし、『苦海浄土』と命名、親鸞聖人の教えを750回忌の機にわかりやすく伝えたかった」と話す。参列者は南無阿弥陀(あみだ)仏と唱(とな)えた。

伊勢志摩経済新聞VOTE

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