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自家栽培米の米粉で「叶えたい焼き」 鳥羽の神明神社・石神さんの門前で販売

「女性の願いを一つだけかなえる神社」鳥羽の神明神社・石神さんの門前で自家栽培米の米粉で「叶えたい焼き」販売

「女性の願いを一つだけかなえる神社」鳥羽の神明神社・石神さんの門前で自家栽培米の米粉で「叶えたい焼き」販売

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 「女性の願いを一つだけかなえる神社」として知られる「神明神社(石神さん)」(鳥羽市相差町)の門前で宿泊施設を営む「花の小宿 重兵衛」が10月10日、たい焼き「叶(かな)えたい焼き」を提供する店「米粉夢子」(TEL 0599-37-7335)をオープンした。

【その他の画像】自家栽培米の米粉を使ったたい焼き「叶えたい焼き」 「米粉夢子」がオープン

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 境内のそばに縄文遺跡があることから、その当時から村の祈りの場だったと考えられている神明神社(創立不詳)。神武天皇の母、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)の妹に当たる玉依姫命(たまよりのひめのみこと)を祭る境内社の「石神社(通称=石神さん)」が「女性の願いを一つだけかなえてくれる」と話題になり、全国から訪れる女性参拝者でにぎわっている。2004(平成16)年アテネ五輪女子マラソンで金メダルを獲得した伊勢市出身の野口みずきさんが、伊勢神宮と石神さんのお守りをトランクスに縫い付けて走ったことが人気のきっかけ。

 「叶えたい焼き」は石神さんを訪れる参拝者を応援したいという思いを込めて名付けた。伊勢志摩を拠点に全国でたい焼きチェーン事業を展開する「わらしべ」(玉城町)が監修した。

 同館おかみで同店店主の世古由美子さんは「毎年4反2畝(せ)の田んぼでコシヒカリを作っている。昨年は30キロ入り袋に75袋、今年は65袋取れた。旅館の朝夕の食事で提供しているが、それでも毎年使い切ることができないでいた。何かいい活用方法はないかと考え、『米粉を使ったグルテンフリーのたい焼きなら』とひらめいた」と話す。

 鳥羽商工会議所の相差地区担当者によると「神明神社は年間数千人程度だった参拝者が、年々増加。2013(平成25)年には24.6万人を記録した。その後は20万人以上で推移していたが、コロナ禍となった2020年から減少傾向に。2020年が15万人、2021年が10万人、2022年が15.9万人、昨年が17.1万人で、微減している」と説明する。

 世古さんは「石神さんを参拝する女性は2010(平成22)年くらいから増え、さらに願いがかなった人のお礼参りも増え、そのおかげで地域が活気づいた。しかしながら、コロナ禍を境に参拝者数が鈍化しているように感じ、危機感を抱くようになった。今年は9月末時点で12.6万人。この地に世古家がある意味を考え、参拝者に寄り添い応援したいという思いで『叶えたい焼き』を考案した。微力ながら地域の繁栄にもつながれば」とも。

 たい焼きの原材料は、自家製粉する米粉と赤糖、牛乳、卵、塩。黒糖粒あんは「内藤製餡所」(伊勢市二俣)に依頼したオリジナル。「黒糖つぶあん入り」「カスタードクリーム入り」(以上250円)、ビーツを使って天然色素のピンク色の生地に仕上げカスタードクリームとイチゴジャムが入った「恋する叶えたい焼き」(350円)。平日限定販売の「あんなし」(200円)、「ハム&チーズ入り」「黒糖つぶあん&クリームチーズ入り」(以上300円)。

 営業時間は9時30分~16時30分。火曜定休(当面は水曜も定休)。

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