地元で取れた新鮮な魚介類を、地元で古くから伝わる漁師料理で提供する飲食店「漁村バイキング 岬の風」(志摩市阿児町安乗、TEL 0599-47-3001)が12月1日、安乗(あのり)灯台のある安乗岬のほぼ突端にオープンした。運営は、天然トラフグ料理などを提供する旅館「小山荘」(同)。
天然トラフグ「あのりふぐ」や天然クルマエビ「宝彩えび」、伊勢エビやアワビなど高級魚のほか、アジやサバ、イワシなどの大衆魚も数多く水揚げされる良港の安乗漁港で、毎日水揚げされる魚を中心にランチタイムだけ、バイキングスタイルで料理を提供する同店。空気の澄んだ日には、店舗の駐車場から太平洋の水平線上に富士山を見ることもできる。
メニューは、刺身、魚の煮付け、漁師すし(もしくは手こねすし)、天ぷら、干物など常時10品以上。同店の森下雄一朗店長は「新鮮で、おいしく、その日の相場が安い魚を仕入れて調理し、お客さまに食べてもらいたい。安乗灯台に来た帰りに、気軽に立ち寄っていただけるお店になれば」と話す。これまで、刺身にはワラサ、サワラ、スズキ、ヨコワなど、すしネタにはアジ、イワシ、サバなど安乗漁港で取れた地魚がメニューに上がったという。干物もすべて手作り、梅干しやたくあんは97歳になるおばあちゃん(曾祖母)が作った自家製。「地元で揚がる魚を昔ながらの味付けでできるだけ数多く提供したい」(森下さん)とも。
「店名は、安乗岬に風が吹くごとく、この地に新しい風を吹かせたいという思いを込めた。美杉(津市)の木を看板にし、書家の福詩家たろうさんに書いてもらった。安乗に人をもっともっと呼び込みたい」(森下さん)と意欲を見せる。
営業時間は11時~14時、火曜定休。料金は大人=1,000円、小人=500円、時間制限=1時間。