三重を代表する祭りとなった初夏の風物詩「伊勢えび祭り」が6月2日、志摩市の浜島海浜公園(志摩市浜島町)一帯で盛大に行われた。
1990年に三重県の県の魚に指定された伊勢エビは、全国でも有数の水揚げを誇り、中でも志摩市の水揚げ量は県内一。伊勢エビに感謝し大漁を祈願する同祭は、1961(昭和36)年6月6日に第1回の祭りが開かれ、今年で52回目。
祭りは、伊勢エビ、魚介類への感謝・供養、豊漁を祈願する神事が行われ、子どもたちのかわいいじゃこっぺ踊りで幕を開ける。今年は同市と姉妹都市提携する岐阜県の郡上市から郡上踊りも飛び入り参加した。辺りが暗くなるころ、「夢海道」道路全域を覆い尽くすようにじゃこっぺ連たちが競い合いながら楽しく踊り出す。20時ごろ、長さ約6メートル、重さ500キロもある巨大伊勢エビが現れると祭りは一気に盛り上がり、会場全体がうねりだす総踊りで祭りは最高潮に達する。
祭り会場では、大釜で炊かれた伊勢エビ半身が入ったみそ汁「長寿汁」1,000食分が用意された。