和太鼓奏者の服部博之さんと尺八奏者の新田みかんさんのコラボCDアルバム「一會 -いちえ-」が3月9日、発売された。
服部さんは、津市(旧久居市)出身で幼少期から和太鼓を始め、高校生のときに地元「津・高虎太鼓」に入会。その後、和太鼓奏者として大学進学後も修行を積む。1995年には「和太鼓一路(後にJDO一路)」のメンバーとして、ヨーロッパツアーなどに参加し、世界各国で200回以上もの公演活動を行う。1996年からは和太鼓奏者・林英哲さん主宰の全国選抜太鼓奏者による特別編成の和太鼓集団「英哲 風雲の会」のメンバーとして活動を行い、国立劇場「日本の太鼓」など多くの舞台や「五木ひろし特別公演」などに出演する。2001年からは伊勢市で「伊勢御師太鼓」の指導を行い、毎年「伊勢おおまつり」に参加、服部さんが作曲した「道祖神」などを演奏している。
愛媛県生まれの新田さんは現在、菰野町に住み、流派、師匠につかず独学で尺八を体得し、2000 年から即興家として活動を開始。クラシック、ポップス、ジャズ、ロックなど、あらゆるジャンルの枠を超え尺八を操る。
アルバムは、服部さんと尺八奏者の新田みかんさんとの共同制作によるもの。2005 年秋に、2人が出会って以来意気投合し、2006年2月に初ライブを開催後20回以上のステージを重ね、今回のCD化につながった。服部さんがイメージする世界を新田さんが具現化し、さらに和太鼓がその輪郭を明瞭にしていくバランスの良い作品になっているという。
服部さんは「和太鼓を通じて地域の人々との交流を更に深めたい。文化の発展が地域の活性、発展へとつながり広まることを信じている。和太鼓と尺八という楽器でジャズを聴いているような心地よい音楽に仕上がっているので多くの人に聴いてもらえれば」と話している。
価格は2,500円。レストラン中津軒(津市中央5、TEL 059-228-2748)や服部さんのウェブサイトで販売している。4月20日には「リビングカフェクロフネ」(伊勢市小木町560、TEL 0596-36-7800)で2人のライブを開催予定。