陸上自衛隊明野駐屯地(伊勢市小俣町)のヘリコプター24機による新年初の年頭編隊飛行が1月9日、津市から鳥羽市までの約700メートル上空で1年の航空安全を祈願して実施された。
陸上自衛隊明野駐屯地所属ヘリコプター、伊勢上空を年頭編隊飛行
陸上自衛隊航空学校長兼明野駐屯地司令・陸将補の大西裕文さんは約300人の隊員に「有事に対応するため日夜厳しい訓練を積み重ね、より強靭(きょうじん)な隊員になること、より強靭な部隊を育成することを誓ってもらいたい」と訓示を垂れた。その後パイロットら86人がヘリコプターに乗り込み離陸。高度が上昇すると伊勢志摩の空に美しく規律正しいフォーメーションが完成した。
飛行ヘリコプターは、戦闘ヘリコプターAH-64D(アパッチ)2機、対戦車ヘリコプターAH-1S(コブラ)4機、観測ヘリコプターOH-1(ニンジャ)4機、同OH-6D(オスカー)4機、多用途ヘリコプターUH-1J(ヒューイ)4機、同UH-60JA(ブラックホーク)3機と新たに練習機TH-480B(エンストロム)3機の計24機、5編隊。
航空学校でこれまで練習機として使っていたOH-6Dが、来年度からTH-480Bに全て移行するため、今回初めての年頭編隊飛行となったTH-480Bに対してOH-6Dは最後のフライトとなった。