日本プロバスケットボール「bjリーグ」の公式戦・東日本大震災復興祈念試合が3月9日・10日、三重県サンアリーナ(伊勢市朝熊町)メーンアリーナで開催された。選手たちがプレーしたコートは、「bjリーグ」唯一の演出だという。
ショーアップ型のサンアリーナスタイルのコートでプレーするbjリーグ選手たち
京都を拠点にする「京都ハンナリーズ」のホームゲームと位置付ける「bjリーグ」公式戦。同チームのホームグラウンドのハンナリーズアリーナ(京都市右京区)と同じ環境でプレーできるようにと同アリーナに設営するコート天井からぶら下げる大型ビジョンを伊勢・サンアリーナに運び、つり下げた。
伊勢のコートは観客席を暗くし、コート全体を浮き上がらせるように明るく照明演出するショーアップ型で、エンターテインメント性をさらに高めている。NBA(National Basketball Association)でも数チームのゲームでしか行われないという。「恐らく日本では唯一のコートなのでは」と「京都ハンナリーズ」の浜口炎ヘッドコーチ。
10日の試合で活躍しMVPとなった京都のジーノ・ポマーレ選手は「僕の大好きなNBAレイカーズの本拠地ステイプルズ・センターでのゲームと同じ雰囲気なので、とてもエキサイトし、ダンクシュートも決まり、いいプレーができた。京都から近ければもっと伊勢で試合をしたい」と選手からの評判も上々。
サンアリーナを運営するスコルチャ三重(同)の山本久徳さんは「三重の人に、見るスポーツとしてスポーツエンターテインメントを実感してもらえるように、音楽、DJ、照明にもこだわった。コートの明るさはしっかりと照度計算し、セッティングに3日間、約200万円の経費を使ったショーアップ型のサンアリーナスタイルコート」と自信を見せる。
試合は、「京都ハンナリーズ」と現在イースタンカンファレンス首位の「新潟アルビレックスBB」が対戦。試合結果は、9日=76:86(1Q=21:22、2Q=18:18、3Q=21:17、4Q=16:29)、10日=77:63(1Q=28:22、2Q=6:18、3Q=22:14、4Q=21:10)で1勝1敗。