3月21日にデビューする近畿日本鉄道(大阪市天王寺区、以下近鉄)の新型観光特急「しまかぜ」の車内に、志摩で人気の洋菓子店「お菓子職人 おとべ」(志摩市阿児町鵜方、TEL 0599-43-5148)のオリジナルスイーツ2種類が載る。
志摩の洋菓子店「お菓子職人 おとべ」オーナーパティシエの乙部安成さん
2種類のオリジナルスイーツは、伊勢市内で生産されたコシヒカリ90%とニコマル10%をブレンドした米粉のバームクーヘン「米粉リアスクーヘン」(500円)と、志摩産の「アオサ」を入れた青のりの風味豊かなパイ「リーフタージュ」(350円)。同店オーナーパティシエ乙部安成さんは「『リアスクーヘン』はバームクーヘンの外側で英虞湾の入り組んだ入江・リアス海岸を表現し、農家の宇野充浩さんが丹精込めて作った米の米粉でもっちりしっとりした味に仕上げた。『リーフタージュ』はアオサの香りを出すのに苦労した。封を切った時の青のりの香りを楽しんでもらえれば」と話す。共に2個入り。
乙部さんは「『しまかぜ』の試乗会で試食しておいしかったとわざわざ当店まで買いに来ていただく客も既に見える。21日からの反応がとても楽しみ。当分の間は『しまかぜ』の車内でしか購入できないので、ぜひ車内でお買い求めいただければ」とも。
そのほか車内では、ジャパンビアカップ・アメリカンエール部門で3年連続金賞を受賞した伊勢角屋麦酒(伊勢市神久)の地ビール「神都麦酒(しんとびーる)」(500円)や100年以上前に伊勢の地で製造されその後消滅し地域再生の一環で復刻された地サイダー「エスサイダー」(350円)、赤福(伊勢市宇治中之切町)の赤福餅2個入りの銘々箱(220円)、志摩観光ホテル(志摩市阿児町)のシェフパティシエ佐藤利昭さんが作るオリジナルアイスクリーム伊勢茶とバニラ(各400円)など「メードイン伊勢志摩」の逸品を取りそろえた。
「しまかぜ」は、今年10月に執り行われる20年に一度の伊勢神宮式年遷宮に合わせ、近鉄が伊勢志摩地域活性化の起爆剤として導入する新型観光特急。1シート当たりの開発費が100万円という高級シートや和・洋2タイプの個室(追加料金1室1,000円)とボックスシートがあるグループ席車両、カフェ車両などを取り入れ、大阪難波駅~賢島駅間を約2時間20分(片道4,810円)、近鉄名古屋駅~賢島駅間を約2時間(片道4,480円)で結ぶ。4月8日までの予約席はほぼ完売しているという。