伊勢神宮式年遷宮広報本部(東京都渋谷区)は3月31日~4月27日の4週間、第62回神宮式年遷宮についての広報活動の一環として、札幌市内の映画館で映画上映前のCM枠で遷宮をPRする30秒間の映像を上映している。
上映している映画館はJR札幌駅前のJRタワー7階、12のスクリーンのある「シネマ・フロンティア」で、若者たちを中心に札幌市民が多く集まる場所。
PR映像は、1st Avenue(東京都目黒区)の代表でインド人クリエーターのマンジョット・ベティさんらが3日間、内宮で撮影。今までに見たことのないアングルから伊勢神宮をとらえ、特に若い人たちに伊勢神宮の魅力を知ってもらうことを狙い、斬新なアングルでの撮影に力点を置いたという。撮影には、映画「タイタニック」でも使用された、日本に2台しかないクレーン(全長25メートル)を神宮内に設置し、参拝客がいない早朝4時からの数時間に行われた。
マンジョットさんは「初めて伊勢神宮を参拝して頭を下げたとき、日本人ではない自分が日本を感じている。感謝の気持ちと、生きているという実感。この思いをどうしても伝えなければいけないと思った。今、たくさんの日本人が日本人であることを忘れかけている。それはきっと日本をしっかりと感じられることが少ないから。人へ、自然へ、命への敬いを語ることなく、語れる場所。それが、伊勢神宮という存在。その『日本の大切なもの』に今、気づかなければ、今後いつ日本は気付いていくのだろう。クリエーターとして、次の世代に何を残していくのか。人間として子供たちに何を残し、伝えられるのか。その答えが伊勢神宮だと思っている。私にとって、最も大きなクライアントである日本=日本の精神との出会い。数多くのクリエーターたちが企業のブランディングをしている中で、もっとも壮大で意味のあるブランディングを私はしているのだと思う」と話している。
PR映像はインターネットでも視聴できる。長崎県と青森県では昨年、テレビでも放送された。4月28日には札幌三越前4丁目プラザの街頭ビジョンでも12回上映予定。
Promotional Video of Ise Jingu Shikinen Sengu Ceremony is shown at
movie theaters in Sapporo
A 30-second promotional video of Ise Jingu Shikine Sengu Ceremony is being shown during movie previews at theaters in Sapporo from March 31 through April 27th. The promotional video was created to attract younger generations to Ise City and to raise awareness of Ise Jingu as the heart of Japanese culture.(英訳:ホワイト・パイン・イングリッシュ・スクール)