7万5,000トン超の海外クルーズ客船「Costa Victoria（コスタ・ビクトリア）」が5月4日、鳥羽港に入港した（朝9時に入港し夕方17時に出港）。

赤いハンカチで豪華客船「コスタ・ビクトリア」を見送る人たち

　コスタ・ビクトリアは、イタリアジェノバのクルーズ客船運行会社「コスタ・クルーズ」が運行するイタリアの代表的なカジュアル客船。1996年7月に就航し、船内にはカジノやシアター、プール、テニスコート、スパ、礼拝堂などの設備が整っている。総トン数7万5,166トン、全長252.90メートル、全幅32.15メートル、船客定員2394人、乗組員約800人。今年から、旅行会社「エイチ・アイ・エス（H. I. S.）」（東京都新宿区）とその子会社でクルーズ客船を専門に取り扱う旅行会社「クルーズプラネット」（渋谷区）が共同でチャーターし運行する。

　「コスタビクトリアで行く ゴールデンウイーク クルーズの旅7日間」と題した同クルーズは、4月29日横浜を出港し、5月1日韓国・済州島、2日長崎、4日鳥羽（伊勢神宮）、5日横浜に帰港する7日間の船旅だ。期間中の毎朝、昼、夕の3食の食事や夜のエンターテインメントや寄港地でのオプショナルツアーが楽しめ、大人＝99,800円～と価格を抑えたことから、2,000人以上の参加者を集めた。

　オプショナルツアーでは、「伊勢神宮」（伊勢市）や「石神さん」で話題のパワースポット「神明神社」（鳥羽市相差町）などにそれぞれ約800人（チャーターバス22台）が参加、オプショナルツアーに参加しなかった残りの約1,200人もフリーで鳥羽市内を観光した。

　鳥羽市観光協会（鳥羽市）は、かつて真珠王・御木本幸吉翁が渡米する歳に、ステッキの先に赤いハンカチを巻き付けて振ったことにちなみ、クルーズ客船が鳥羽港に入ると出港時に市民に呼びかけ、客船に併走し赤いハンカチを振って見送る歓迎出港セレモニー「リメンバー赤いハンカチ」を同船出港時にも行った（約150人の参加者）。乗船客と見送る参加者がそれぞれ赤いハンカチを振り合う光景はクルーズ業界においても「鳥羽の名物」として、人気が高い。

　コスタ・ビクトリアは、9月6日にも鳥羽港への入港を予定。