20年に一度社殿や神宝などを新しくする式年遷宮のクライマックスとなる「遷御(せんぎょ)の儀」が10月2日、浄闇(じょうあん)の伊勢神宮内宮(ないくう)で無事執り行われた。
日本神話・天岩戸開きにならい「カケコー、カケコー、カケコー」とニワトリの鳴き声をまねた「鶏鳴三声(けいめいさんせい)」が唱えられると、次いで勅使が「出御(しゅつぎょ)、出御、出御」と奏上。雅楽の調べが流れる中、神様の引越しが始まった。
ご神体は純白の絹のベールで包まれ、約3000人の奉拝者が見守る中ゆっくりと正宮から新宮を進んで行った。