伊勢神宮内宮（ないくう）前のおはらい町に店を構える真珠販売店「真珠SAKURA（さくら）」（伊勢市宇治中之切町、TEL 0596-29-3688）で販売する真珠付きの携帯ストラップが人気を集めている。

真珠の携帯ストラップ「ブタに真珠」でトントン拍子

　同店オーナーの岩城豊さんは、志摩市志摩町出身。21歳から家業の真珠養殖業に携わり25年間、英虞湾で真珠を育ててきた。真珠養殖の研究グループを若手メンバーらと立ち上げ、品質の良い真珠の生産方法などを試行錯誤しながら研究・実践もしてきた。1998年から、真珠養殖をしながら、週末におはらい町で自身が作った真珠を中心に販売を開始。「最初はショーケース1つからスタートした」と岩城さん。

　週末の販売は少しづつ拡張していき、2006年には現在の場所に移動、店の軒先を借りていた小さな店舗は、2009年から屋根のある1部屋を借りるまでに。さらに2011年の秋から2倍のスペースを借り店舗内もきれいに改装した。1つだったショーケースは、約20倍のショーケース分の棚ができるまでになった。昨年は宇治の人たちと一緒に式年遷宮行事の一つ「お白石持ち行事」にも参加した。

　人気の商品は、「ブタに真珠」の故事に倣い岩城さんが生産した約5～6ミリのアコヤ真珠1粒とブタが付いたデザインの携帯ストラップで、真珠販売を開始してからずっとコンスタントに売れているという。岩城さんは「ある時キャッチコピーに『トントン拍子に運気上昇』と表示したところ普段よりも増して売れるようになった」と当時を振り返る。

　さらに岩城さんは「1年に1度お伊勢参りに訪れる客は毎年必ず1回はおはらい町通りを歩くことになるので、1度でも当店で商品を購入するとリピーターになってもらえることも多い。『ブタに真珠』のストラップを購入した客が翌年に再び来店し『本当に運気が上がったので、今度は友だちのためにプレゼントしたい』と言って商品をたくさん購入してくれたことがあった。その後も同じような経験を告白してくれる客が増え、まさにトントン拍子でコツコツと売れるようになっていった」と打ち明ける。

　岩城さんは「この商品を購入してくれたお客様が本当にトントン拍子で運気が上がったらとても嬉しい。トントン拍子かどうかはわからないが、当店も軒先でショーケース1つから始め、コツコツではあるが1つのショップを持つまでに成長させて頂いた。多くの人の運気が上がってみんながハッピーになれば」と話す。

　同店営業時間は、10時～17時。「ブタに真珠」の携帯ストラップは、シルバーとゴールドの2色とそれぞれ2種類のデザイン計4種類。価格は1,000円。