おかげ横丁の「五十鈴茶屋」などの運営を手がける赤福グループ、濱田総業(伊勢市中之切町)は6月15日、伊勢神宮内宮の玄関口に「新五十鈴茶屋=五十鈴茶屋五十鈴川店」(同市宇治浦田、TEL 0596-25-2666)をオープンした。
「新五十鈴茶屋」は約750坪の木造建築の中に、赤福餅の販売「赤福五十鈴川店」、和洋菓子の販売「五十鈴茶屋五十鈴川店」、無農薬の自然茶(じねんちゃ)の販売「伊勢茶処」、喫茶・飲食を提供する「野遊び棚」、工芸販売の「野遊びや」と、「提げ重(さげじゅう)」を展示するギャラリーからなる複合施設。五十鈴川河畔に建ち、中央には中庭を配し、川床を経て五十鈴川岸まで下りることもできる。「野遊び棚」ではマキとカマドで炊いたご飯と、季節の野菜の入った味噌汁のセット「玉ねぎごはん(700円)」や、「伊勢茶処」で販売している自然茶や抹茶などを提供する。
ギャラリーでは、昔の日本のピクニックとも言える「野遊び」を懐古し、料理を入れ気軽に野外に持ち出せるように作られた日本ならではの「提げ重」を集め、年代ものから現代のものに至るまでを展示、昔の野遊びの面白さを提案する。さらし竹手付野点弁当(12,600円)、檜手提付松風弁当(14,500円)から、本漆を使った重(20~30万円)までを販売。今後の展示作品の中には江戸時代後期から幕末、明治のものを準備しているが、販売用はすべて新品。毎年おかげ横丁の各飲食店の料理長が腕を振るって作る「提げ重」に入れた「花見弁当」が好評で、今後「新五十鈴茶屋」でも「重」に入れた弁当を数量限定で提供していく予定という。
同社広報担当の山本美由紀さんは「『自然茶』は宮川村在住の佐今さんに、長年自宅用の茶として無農薬で作ってきた樹暦50年以上の在来種の茶の木から摘んだものを特別に分けてもらっている」と話している。
純和風建築にもこだわった同館の建築は、地元の職人などで組織する「暮らし十職(くらしじゅっしょく)」が手がけている。「瓦」に限っては愛知県碧南市の梶川亮治さんに希望を伝え、オリジナルの鬼瓦や軒先瓦を焼いてもらったという。「鬼瓦には野菜や果物、魚を題材にしたものやフクロウ、昆虫、亀など10種類以上ある。瓦を見て頂くだけでも楽しんでもらえるのでは」(山本さん)とも。
「野遊び棚」の客席は、1階=14卓72席と野外席、2階=16卓66席とテラス席。営業時間は、物販=10時~20時、飲食=11時~21時。「赤福五十鈴川店」の物販=9時30分~20時、喫茶=10時~20時。月曜・1日・月末日は通常よりも早く閉店する。
Japanese Style Cafe Opens in Ise City
Akafuku Group opened a new facility called “Shin Isuzu Chaya” near Naiku Shrine in Ise City. The facility was built by local craftsmen who specialize in building traditional style Japanese houses. Within the facility, people can shop, see traditional Japanese lunch boxes, and eat desert, lunch and dinner. The souvenir section of “Nono Asobi Dana” restaurant is open from 10:00 to 20:00 and meals are served from 11:00 to 21:00. The souvenir section of “Akafuku Isuzugawa-ten” cafe is open from 9:30 to 20:00 and desserts are served from 10:00 to 20:00. For more details, please contact Akafuku Group at 0596-25-2666.(英訳:ホワイト・パイン・イングリッシュ・スクール)