志摩市教育委員会は8月11日より、阿児ライブラリーアートホール(志摩市阿児町鵜方、TEL 0599-44-8000)で同市出身の写真家、故浦口楠一さんが生前「海に生きる」をテーマに撮影した海女の写真の展示と映像資料「志摩の海女」の上映を行っている。
浦口さんは1922年同市志摩町布施田で生まれた。約25年間に渡って志摩の自然や風土、風俗を撮り続けた。中でも志摩の海女の生活に入り込み、その様子を可能な限り捉えた海女の写真の数々は多くの人から称賛を浴びる。二科会写真部入選、入賞など各賞を受賞している。志摩町美術協会の設立にも関わり、初代会長も務めた。写真集「志摩の風土記」は生前友人であった写真家秋山庄太郎さんや小説家丹羽文雄さんからの推薦文もある。1988年3月没。
同委員会浦口洋課長は、「夏休みということもあり志摩で育つ子供たちに、もっと海について知ってほしい。昔の海女さんの生活、を見てもらうには浦口楠一さんの写真が一番わかりやすい。しかも芸術性にも富んでいるから何かを感じてもらえるはず」と話している。8月20日まで。入無無料。