雑貨や洋服などを販売する「Terang Bulan（テラン・ブラン）」（伊勢市岩渕、TEL 0596-22-5617）で取り扱う、ボリビアやドミニカ共和国、ペルー産のカカオを使ったフェアトレードチョコレートが人気を集めている。

フェアトレードの洋服も勧めるオーナーの阪口あゆみさん

　インドネシア語で「月の光」を意味する店名の同店は、2011年11月にオープン。洋服、アクセサリー、小物など陳列する商品の約7割以上がフェアトレードに関わるものだという。オーナーの阪口あゆみさんは「約16年前、渋谷の『ぐらするーつ』というフェアトレード商品を扱うお店に偶然入ったのがきっかけで、フェアトレードという名前や仕組みを知った。それ以来お店を持つなら、みんながハッピーになるフェアトレードの仕組みに自分も関わりたいと思い続けてきた」と打ち明ける。

　フェアトレードとは、途上国の農村や都市のスラムで暮らす社会的に弱い立場の人々に仕事の機会を提供し、経済的自立を通して生活向上のために継続的な支援を行う公正で対等な貿易のこと。買い叩きや劣悪な労働環境、児童労働、環境破壊などが社会問題化し、その問題解決のために積極的に取り組む活動を含む。

　フェアトレードカンパニー（東京都世田谷区）の「ピープル・ツリー」とプレス・オールターナティブ（東京都目黒区）の「第三世界ショップ」のチョコレートを取り扱う同店。ピープル・ツリーの商品は、カラメルクリスプやホワイト・ジンジャー＆レモンなど10種類の板チョコ50グラム（324円）、ラム、カプチーノ、プラリネの3種類の板チョコ100グラム（648円）、昨年新発売された5種類のデザートバー（388円）は人気で、ストロベリーミルク・シリアルクリスプ味以外は全て完売した。第三世界ショップの商品は、板チョコ100グラム、ウィンター（702円）、今年新作味のカレンズ（594円）、ソルト＆クランチ（550円）、定番のミルク、ビター、エクストラ、ヘーゼルナッツ（550円）、ラ・トリュフ（778円）、それぞれの素材をチョコでコーティングした珈琲豆（400円）、クランベリー、レーズン（以上378円）。

　阪口さんは「2012年から販売を始めたフェアトレードチョコはとても人気が高く、毎年バレンタイン前に売り切れてしまうほど。ほかのフェアトレード雑貨と一緒にチョコをラッピングしてプレゼントする女性も年々増えている。フェアトレードのことを知ってもらうきっかけになれば」と話す。

　営業時間12時～19時、火曜定休。