皇學館大学(伊勢市神田久志本町)現代日本社会学部で3月26日、4月から新2年生となる学生を対象に「立志式」が行われた。
2011年から始まった立志式は、1年から2年に進む時に学生一人一人が「志」を固めて精進するために、来賓や学部教員、同級生の前で「立志状」を読み上げ誓いを立てる式典。今回で5回目。
同学部は「NIPPONを動かそう」をテーマに現代日本の問題を主体的に解決できる人材を育成することを目的に、2010年4月に創設。昨年1期生86人、今年2期生118人を社会に送り出した。
この日は、政治経済分野(32人)、地域社会分野(42人)、社会福祉分野(19人)、伝統文化分野(9人)で学ぶ計102人の学生が全身黒のスーツ姿で立志式に臨んだ。同学部教授で今年4月から新学部長となる新田均さんは、1900(明治33)年に神宮祭主で同大総裁だった賀陽宮邦憲王(かやのみやくにのりおう)からの令旨(りょうじ)と同大の「建学の精神」を読み上げ、学生たちにその思いを分かりやすく説明した。
各分野の代表者は、持参した「立志状」に書かれた思い思いの志を読み上げた。同大で「攻めの社会人養成講座」で社会人講師を務める北村物産(伊勢市東大淀)の北村裕司さんは「攻めて攻めて攻めまくる社会人になってほしい。今の社会には守りの人は必要とされていない」と叱咤激励した。