皇学館大学入学式に763人-日本の精神・源流について学びたい

皇学館大学入学式に763人- 日本の精神・源流について学びたい

皇学館大学入学式に763人- 日本の精神・源流について学びたい

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 皇学館大学(伊勢市神田久志本町)で4月3日、入学式が行われ、文学部、教育学部、現代日本社会学部など新たな志を立てた新入学生計763人が式典に臨んだ。

皇学館大学入学式に763人

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 同大は1882(明治15)年、伊勢神宮祭主であった久邇宮朝彦(くにのみやあさひこ)親王の令達により林崎文庫(宇治館町)内に神宮の教育機関として創立。1903(明治36)年から内務省所管の専門学校として、1940(昭和15)年からは文部省(当時)管轄の官立(国立)大学として、神職や教員の人材育成の場を担った。連合国総司令部(GHQ)の「神道指令」により1946(昭和21)年に廃学となり、その後大学再興運動によって1962(昭和37)年に私立大学として再興。一昨年に創立130周年、再興50周年を迎えた。初代総長は吉田茂元首相、第二代総長は岸信介元首相。

 式典で清水潔学長は「1900(明治33)年、時の神宮祭主・皇学館総裁の賀陽宮邦憲王(かやのみやくにのりおう)が学問研究と教育の趣旨・目標とするところを示してくださった令旨(りょうじ)に説かれている精神が当校の『建学の精神』。わが国の歴史と伝統に基づく学問を修め、わが国のあるべき正しい姿、日本の文化や思想、祖父伝来の精神を明らかにし、それを継承実践して文明の進展に寄与しようとするもの」と説明。「本学の学風は『稽古照今』。古事記の序文に見える言葉で、歴史に学び、現在・未来のあり方、進むべき方向を照らそうとするもの。謙虚に敬虔(けいけん)に中正堅実な日本の教学を確立できるよう諸君のはつらつとした闊達(かったつ)な研さんを強く期待する」と式辞を述べた。

 文学部国文学科・兵庫県出身の豆多真空(まめたそら)さんは「尊敬する松浦光修(みつのぶ)教授を慕って入学を決意した。日本の精神、日本の源流について学び、世界の和平のために最善を尽くしたい」と意欲を見せた。

 本年度から社会心理、臨床心理、記憶、認知などについて学び「認定心理士」の資格が取得できる心理学分野が文学部コミュニケーション学科に新たに開設された。各科の入学者数は以下の通り。文学部375人(神道88人、国文107人、国史90人、コミュニケーション90人)、教育学部244人、現代日本社会学部103人、計722人(男419人、女303人)、大学院12人(男8人、女4人)、神道学専攻科27人(男24人、女3人)、2・3年次編入学2人(男0人、女2人)。

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