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伊勢神宮の専用神田で田植え 古式ゆかしく田楽に合わせて

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伊勢神宮の専用神田で田植え 古式ゆかしく田楽に合わせて

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 伊勢神宮の祭典などで使う米を栽培する専用水田「神宮神田」(伊勢市楠部町)で5月9日、「神田御田植初(しんでんおたうえはじめ)」が古式ゆかしく執り行われた。

【その他の画像】伊勢神宮の専用神田で田植え

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 祭典は、初めに2人の奉仕員が早苗を3列植え、次に地元楠部町「神宮神田御田植祭保存会」のメンバーが子持帷子(かたびら)に烏帽子、青いたすき姿の男10人と、菅笠に白衣、赤いたすきをかけた女10人が交互に並び、田植えを開始。その間、笛や太鼓で田楽を演奏する。

 早苗を植え終わると、手に竹扇を持った男10人が東西に整列し、「ヤア」と掛け声を掛け合いながらイナゴを払う動作を行う。水田の中では大黒と恵比寿の絵が描かれた大団扇(ごんばうちわ)を持った2人が団扇合を行いながら3回まわり、豊作を祈った。

 鎌倉時代から行われていたとされる同祭は、一時中絶した時もあったが1889(明治22)年に神田を再興し、1924(大正13)年から今に至るまで続けられている。日本神話「天孫降臨」でアマテラスが高天原で行なっていた稲作を子孫のニニギに託したことから、日本では「稲作・米作り」を尊んでいる。そして伊勢神宮で執り行われる全ての祭典がこの米作りに関係する。

 米は9月に執り行われる「抜穂祭(ぬいぼさい)」の後一斉に収穫され、神嘗祭(かんなめさい)などの祭典の神饌として、酒や餅用の原料として使われる。

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