伊勢神宮の神田、緑豊かに稲穂実る-お盆前に稲刈りをする農家も

伊勢神宮の神田、緑豊かに稲穂実る-志摩ではお盆前に稲刈りをする農家も

伊勢神宮の神田、緑豊かに稲穂実る-志摩ではお盆前に稲刈りをする農家も

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 伊勢神宮の祭典などで使う米を栽培する神宮専用の水田「神宮神田」(伊勢市楠部町)の稲が穂を出し、緑豊かに輝いている。

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 今年4月4日に耕作始めに当たる「神田下種祭(しんでんげしゅさい)」が、5月10日に地元楠部町の「神宮神田御田植祭保存会」のメンバーらが中心となって田植え祭「神田御田植初(しんでんおたうえはじめ)」が行われた。9月2日には稲刈り始めに当たる「抜穂祭(ぬいぼさい)」が行われる予定。

 約3ヘクタールの同水田には、伊勢神宮の祭典で神饌(しんせん)として供える米や酒や餅などの原料となる米を作る。栽培している品種はうるち米の「チヨニシキ」「キヌヒカリ」「カミノホ」「イセヒカリ」、もち米の「アユミモチ」など。

 日本神話「天孫降臨」でアマテラス自身が高天原で行っていたとされる稲作を子孫のニニギに託した「神との約束」をルーツに、伊勢神宮では「稲作・米作り」を尊び、神宮で執り行われる全ての祭典がこの米作りにつながっている。

 8月4日には、農作物の成育期に当たり、天候が順調で風雨の災害もなく実り豊かであるよう祈る祭典「風日祈祭(かざひのみさい」が無事執り行われた。志摩地方ではお盆前に稲刈りをしてお盆に新米を食べる。一方、伊勢地方では神嘗祭が終わるまで新米を口にしない風習が残る。

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