日本が議長国となる2016年の主要国首脳会議(サミット)開催地が6月5日、志摩市に決定した。
地域主役型映画を集めた「第1回賢島映画祭」を今年9月に開催する「志摩ムービークルーズ」総合プロデューサーの山際新平さんは「(志摩市でのサミット開催が決定して)本当にうれしい。賢島は『賢者(けんじゃ)の島』、賢者が集まる島というイメージで地域参加型の映画祭がこの賢島の地から始まる。サミットはまさに世界中の賢者が集まる場所だと思う。賢島映画祭にとっても、最高の餞(はなむけ)になった。賢島がさらに世界から注目される地になることは間違いない」と話す。
賢島の若手経営者らでつくる「賢島塾」塾長の岩城悟さんは「世界中の人に賢島を知ってもらえるチャンスが生まれた。養殖真珠発祥の地である賢島。メイド・イン・ジャパンの真珠にも注目が集まればさらに相乗効果が生まれるだろう。サミット開催地に選ばれたことで、防災面からも賢島が安全で安心できる場所であることを内外にアピールできれば」と期待を込める。
今年9年目を迎えたコミュニティー・カレッジ「賢島大学」代表の西尾哲明さんは「昨年、賢島をどうするかについて学んだ際に、『サミット開催地が賢島に決定したら地域の活性化にも大きな起爆剤になる』と、その当時は雲をもつかむような話をしていたことが現実となった。地元の賢島が評価されたことがとてもうれしい。サミットについても賢島大学で勉強し、開催期間中、地域を盛り上げるお役に立てれば」と意欲を見せる。
賢島は本土と2本の橋で繋がっていることからテロ対策などの警備がしやすい。伊勢志摩国立公園が制定され来年70周年を迎え日本を代表する観光地として成立、三重県警察は毎年皇室関係者が伊勢神宮へ参拝される際の警備経験を持つ。