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高校生が司会進行を務める調印式 南伊勢町、百五銀行など連携協定

高校生が司会進行を務める調印式 南伊勢町、百五銀行などが連携協定

高校生が司会進行を務める調印式 南伊勢町、百五銀行などが連携協定

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 南伊勢町と百五銀行(津市)、百五経済研究所(同)が7月31日、地域活性化連携協力に関する協定を締結した。調印式の司会進行役に、地元の県立南伊勢高校南勢校舎(南伊勢町船越)の生徒たちが抜てきされた。

【その他の画像】南伊勢高校の生徒が調印式の司会を務める

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 この日、小山巧町長と伊藤歳恭頭取、荒木康行社長の3人が南伊勢町役場にそろい、それぞれの協定書にサインを入れた。伊藤頭取と荒木社長は冒頭のあいさつで、共に「高校生が司会をする調印式は初めて。とても新鮮で身が引き締まる思い」と述べた。

 高校生が起用されたのは、南伊勢高校の生徒が中心になって、地域資源を活用したまちづくりやビジネスに取り組むプロジェクト「南伊勢SBP(ソーシャル・ビジネス・プロジェクト)」を後押しする狙いもある。

 生徒数の激減などから無くなろうとしていた同校を何とかしようと立ち上がった生徒と同校卒業生らが2012年、当時多気町職員で「高校生レストラン」の仕掛け人でもある岸川政之さんの講演会を開いた。今年3月に同町職員を退職した岸川さんは、現在は同行の顧問で同社の地域活性化客員研究員などを務める。岸川さんは、高校生や若い人たちが地域の課題をビジネスの手法を用いて解決しようと活動することで地域を元気にしていこうという「SBP」の仕組みを作り上げ、その後も継続的に南伊勢町の活性化に真剣に取り組んでいる。今回の調印式はSBPの活動を加速させるもの。

 同行は昨年11月に志摩市とも協定を結びオリーブ栽培に着手しており、同行にとって今回の締結が2例目になる。同行営業渉外部地域創生室長の西野雅仁(まさと)さんは「地域創生への取り組みは国の方針でもある。地域が抱える課題解決に向けて、相互連携と協働を推進し、地域の活性化を図っていきたい」と話す。同社は人材教育や情報提供などでの協力をするという。

 高校生たちの前で伊藤頭取と荒木社長は「今回の南伊勢町との地域活性化連携協力を全社挙げて取り組んでいきたい」と口をそろえた。

 この日は、青森から鰺ヶ沢高校(西津軽郡)と木造高校深浦校舎(同)の生徒が、視察と同校生徒らとの交流を兼ねて南伊勢町を訪問し、調印式にもオブザーバー参加していた。SBPは現在、沖縄や青森など全国に拡大している。

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