賢島を元気にしようと活動するまちづくりグループ「賢島塾」のメンバーと鈴木英敬三重県知事が8月24日、主要国首脳会議「伊勢志摩サミット」が開催される志摩市賢島で膝を突き合わせて話し合う住民懇談会「すごいやんかトーク」が行われた。
【その他の画像】賢島塾のメンバーと鈴木英敬三重県知事「すごいやんかトーク」
来年5月26日・27日に開催される「伊勢志摩サミット」で各国の首脳たちが一同に集い議論を交わす賢島。2012年4月から活動する賢島塾は、モナコで6年間調理人として働き海外の高級リゾート地の事情を知る塾長の岩城悟さんを中心に、その賢島周辺で働く若手経営者ら7人で作る組織。これまで1000人以上を集客する「賢祭(かしこさい)」や賢島の周辺の美化活動などを積極的に行ってきた。
正式名称「みえの現場『やっぱし』すごいやんかトーク」は、現場を重視し、地域の力を伸ばす県政を展開するため、知事が直接現場に出向き、地域で能動的に活動する地域づくりの担い手たちとの対話を通して、地域の課題認識を共有し、担い手たちが自らの活動に誇りを持ち、持続可能な地域づくりを推進しようとするもの。
今回の「すごいやんかトーク」は、知事就任から117回目。鈴木知事は「(指で数えながら)テレビカメラが5台…。新聞社に…各社マスコミがこんなに来たのは『すごいやんかトーク』始まって以来(笑)。伊勢志摩サミット開催決定で賢島が注目されている証」と話す。この日は、現状の賢島について、サミット開催に向けての状況、要望などを話し合った。
賢祭を立ち上げ4回目、祭りに来てくれる人たちの笑顔が自分自身の喜びになっていることを受け塾生の東山雄一さんは「まだ独身だが、結婚して子どもができてその孫が生まれた時に、この賢祭はおじいちゃんたちが作った祭りなんだと自信を持って話せるように、人生を掛けようと思っている」と地域に掛ける情熱を打ち明ける。
鈴木知事は「サミットについては国の動きに連動するためまだ何も示すことはできないが、決まったらできるだけ早く、ていねいに、詳細に説明しサミット成功に向けた動きを加速させていく。どんなことでもいいのでどんどん提案して欲しい」と投げ掛けた。