全米女子プロゴルフ協会(LPGA)公式戦「TOTOジャパンクラシック」 が11月6日~8日、真珠の故郷=志摩市にある「近鉄賢島カンツリークラブ(6,506ヤード・パー72)」(志摩市阿児町)で開催される。
「この大会に出たいと思っていたんです。こんなこともあるんですね…」と話すのは同大会にフル出場する上原彩子選手。インドネシアの火山噴火による影響で出場できなくなった2人の選手に代わって急きょ、上原選手とアリソン・ウオルッシュ(Alison Walshe)選手の2人が大会前日の5日に繰り上げ出場となった。
上原選手は米女子ツアーの賞金ランキングで81位で、同大会のウェイティング順位は3番目だった。5日、同じ三重県内にある「ジャパンクラシックカントリー倶楽部」(伊賀市)で行われている来シーズンの日本ツアー出場権をかけた2次予選会(QT)に出場していた上原選手に吉報が入った。
上原選手は「前半の9ホールをちょうど回り終えたところで、繰り上げ出場が決定した連絡が入ったので迷わず、QTを途中棄権させていただいた。その後レンタカーを借り自分で運転し、約2時間掛けて賢島までやってきた。いつもだと伊勢神宮に必ずお参りさせていただいているが今日は時間がなかったので、伊勢神宮前付近で車の中からお祈りした。ウエアも着替えずそのまま来た(笑)」 と話す。
同CCに到着したばかりの上原選手はすぐさま、10番ホールからの9ホールをそのままラウンド。18番ホールに戻ってくるころにはすでに誰もいなく、コースには同CCのキャディーと2人だけ。上原選手は、太陽が傾き自身の影が長くなるまでコースのコンディションを熱心にメモを取りながら確認していた。
上原選手は、2012年には3位、昨年は4位と好成績を残している。過去の成績(スコア、順位)は以下の通り。2006年=-3 (32位)、2007年=+1(41位)、2008年=+1(44位)、2009年=-3(45位)、2010年=+2(65位)、2011年=-6(25位)、2012年=-9(3位)、2013年=+4(60位)、2014年=-10(4位)。
昨年まで「ミズノクラシック」として親しまれてきた同大会は2006年からスタート。全米女子プロゴルフ協会所属選手43人と日本女子プロゴルフ協会所属選手35人の計78人が優勝賞金22万5,000ドル(2,700万円)、総額1,500,000ドル(1億8,000万円)を懸けて戦いを繰り広げる(1ドル=120円換算)。今回はちょうど10回目。
真珠業者らで組織する「真珠100年委員会」が真珠の生産地であることをアピールするために、毎年選手全員に真珠のピアス(イヤリング)をプレゼントしているが上原選手は、毎年その真珠を着けてプレーしている。果たして、上原選手に「真珠の神様」は降臨するのか?
大会の模様は、MBS・CBC・TBS系全国28局ネットで同7日14時~15時24分、8日15時~16時54分にテレビ放送する(CS放送GORA=6日12時~ほか)。
当日券は、6日=4,000円、7日・8日=各5,000円。近鉄賢島駅から無料シャトルバスを運行。高校生以下は入場無料(要身分証明書)。