岐阜県郡上市は2月2日、友好都市の志摩市に郡上産スギの間伐材で作った割り箸5万膳を贈った。
この日、日置敏明郡上市長ら一行が志摩市役所を訪れ、大口秀和志摩市長に割り箸5万膳の目録を手渡した。割り箸の贈呈は、志摩市内のホテルや旅館・飲食店などで使ってもらい伊勢志摩サミットを応援するため。
日置郡上市長は「志摩市を訪れる人との『はしわたし』に使っていただければ」とあいさつ。大口志摩市長は「事前に申し込みのあった施設に無償で配布する予定。サミットで訪れる人にこの箸で志摩の海の幸を味わってもらいたい」と話す。
割り箸は、同市の間伐材などを有効利用し地域の活性化を目指して林業関係者や市の職員らが2009年に立ち上げた「郡上割り箸プロジェクト」から派生した2013年設立の「郡上割り箸」(明宝大谷)が供給したものを、郡上市が買い上げ寄贈したもの。無殺菌・無漂白で長さ約24センチの利休箸。箸袋表には「祝 伊勢志摩サミット開催 志摩市と郡上市は友好都市です。」、裏には両市の地図や風景などが印刷されている。
山と海の町の交流を目指して合併前の旧白鳥町と旧志摩町が、1987(昭和62)年に友好町連携を結び、住民交流を行ってきた。平成の大合併で合併(2004年)し、現在の郡上市(人口=約4.4万人)と志摩市(人口=約5.3万人)が誕生した。その後両市は2011年にあらためて友好都市提携を結んだ。