伊勢志摩経済新聞の泊正徳カメラマンが2月9日早朝、志摩市の海岸で「赤いクジラ」の撮影に成功した。
「赤いクジラ」は、前島(さきしま)半島と呼ばれる同市志摩町にある太平洋に面する「志摩ふれあい公園」(志摩町布施田)から撮影したもの。水平線から上がった太陽が雲の切れ間から出たために偶然クジラのような形になった。撮影時間は6時45分ごろ。
泊カメラマンは「朝起きた時、あまり天気が良くなかったので今日は朝日を見るのはだめかもと思ったが、何が起こるかわからないと気持ちを切り替え、車で撮影に出掛けた。この公園からは麦崎灯台(片田)と朝日のツーショットを撮るために来たが、まだ太陽の位置は離れていた。残念に思いながらも撮影をしていると、真っ赤な太陽が雲の影から現れた。雲が影響して切れ切れに太陽が出てきたので『なんやこれは…。まん丸にならんかな』と思っていたら、見る見る形が変化して尻尾の形が見えてきた。そうするうちにクジラに見えてきたので思わずシャッターを切りまくった」と撮影時の状況を説明する。「刻一刻と変化していく形、自然の造形の面白さに興奮し夢中になった」とも。
大きな頭部が特長のマッコウクジラのような形で尻尾のほかに胸ビレのようにもクジラの目のようにも見える影もある。
今年1月1日の初日の出は「ハート型」、昨年3月24日には「真っ赤な巨大リンゴ」になり、フェイスブックの「いいね」の数もそれぞれ3808、2081(2月9日19時現在)と話題を集めた。