伊勢神宮内宮(ないくう)の宇治橋前で5月14日6時30分ごろ、大鳥居を包み込む大きな光の輪が現れた。
光の輪は、太陽の周りに虹の輪ができたように見える「暈(かさ、ハロ)」のこと。太陽や月の周りを薄い雲が覆った際に、虹のような光の輪が現れる。太陽に現れたものを日暈(ひがさ、にちうん)、月に現れたものを月暈(つきがさ、げつうん)と呼ぶ。
この日は内宮の「風日祈宮(かざひのみのみや)」と外宮(げくう)の「風宮(かぜのみや)」を中心に125社全てで、適当な風が吹き、適当な雨が降るよう祈願する「風日祈祭(かざひのみさい)」と天照大神(あまてらすおおみかみ)に「和妙(にぎたえ)」と呼ぶ絹と「荒妙(あらたえ)」と呼ぶ麻と、針と糸を供える祭典「神御衣祭(かんみそさい)」が正宮と荒祭宮で執り行われる日。
伊勢志摩サミット(5月26日・27日)開催まであと12日。伊勢神宮は5月26日、「神宮行事のため内宮の参拝を5時~13時まで一時停止する」と発表している。「G7で集まる首脳たちが訪れるのでは?」と地元ではささやかれている。