伊勢神宮を包み込む大きな虹-宇治橋前鳥居は赤く焼け神々しく

伊勢神宮を包み込む大きな虹-宇治橋前鳥居は赤く焼け神々しく。虹は19時2分42秒に撮影した後すぐに消えていった(撮影=三橋仁明さん)

伊勢神宮を包み込む大きな虹-宇治橋前鳥居は赤く焼け神々しく。虹は19時2分42秒に撮影した後すぐに消えていった(撮影=三橋仁明さん)

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 社殿や神宝などを新しくする20年に一度の式年遷宮を控える伊勢神宮内宮(ないくう)の神域と俗界を分ける橋ともいわれる宇治橋に6月12日、神域を包み込むかのような大きな虹が掛かった。

2009年8月23日、富士山の頂上から虹が現れ、伊勢神宮の別宮・伊雑宮まで伸びた

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 撮影したのは、自動車レースの最高峰F1グランプリを撮影する伊勢在住のプロカメラマンの三橋仁明さん。5月21日~28日に行われたモナコグランプリを撮影し帰国。オフタイムを地元伊勢で過ごしている最中だった。

 三橋さんは「たまたま国道23号線を走っていたときに伊勢神宮の方向に虹が出ているのを見つけ、急きょ予定を変更して内宮に向かった。日没寸前の鳥居は真っ赤に焼け、辺りは神々しい雰囲気に包まれていた」と、その時の様子を説明する。三橋さんのほかには数人の参拝者がいただけだという。写真は自身のiPhoneで撮影したもの。

 三橋さんは、F1グランプリを撮影するために世界各国を渡り歩く日本でも数少ないプロのカメラマンだ。今月14日からはスーパーGTの撮影でマレーシアに、次のF1撮影ではベルギーに行くという。「カナダグランプリに行っていたら時差の関係でまだ帰国できていなかったと思うので、この一瞬の光景には出合えていないだろう。伊勢に生まれて伊勢で育って36年。数えきれないほど伊勢神宮参拝に行ったが、これまでのどんなときよりも神々しく、神秘的だった。遷宮ブームのいまの伊勢神宮だが、この瞬間だけは伊勢に住んでいるからこそ撮れた写真」と納得する。

 伊勢神宮内宮は10月2日に、外宮(げくう)は5日に、神を遷(うつ)す祭典「遷御(せんぎょ)」を執り行う。

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