「名水」のある全国の自治体が集まって水環境の保全などを考える「名水サミットin志摩」が10月7日、伊勢志摩ロイヤルホテル(志摩市磯部町)で開催される。
環境省(旧環境庁)が1985(昭和60)年3月に選定した「名水百選」の所在市町村が連携し、水環境保全の推進と水質保全意識の高揚を図ることを目的に「全国水環境保全市町村連絡協議会」が設立され、毎年全国6ブロックの持ち回りで開催されている「名水サミット」。現在175の自治体が加盟。今回で30回を数える。
志摩市には、太陽神=天照大御神(アマテラスオオミカミ)が岩屋に隠れ世界が真っ暗になったことを案じて神々が協力して天照大御神を岩屋から出し世を明るくしたとする日本神話「岩戸伝説」に登場する「恵利原の水穴(天の岩戸)」(磯部町恵利原)が名水に指定されている。
7日に開かれる「名水シンポジウム」では、志摩市歴史民俗資料館学芸員の橋本一敏さんが 名水の紹介を、志摩市里海推進室室長の浦中秀人さんが「名水がつなぐ里海の恵み」と題して事例発表を、シンクロナイズドスイミング元日本代表の武田美保さんが基調講演を、東北大学大学院環境科学研究科准教授の古川柳蔵さんがコーディネーターとなって、伊勢神宮別宮「伊雑宮(いざわのみや)」の御田植祭師匠を務め名水を守る恵利原老人クラブの谷崎豊さん、「的矢かき」ブランドで有名な佐藤養殖場社長の佐藤文彦さん、志摩市歴史民俗資料館館長の崎川由美子さんをパネリストに迎え「めぐる つながる 自然・人・文化」をテーマにディスカッションを行う。
開場=12時~、開演=13時~17時。入場無料。