日本一の清流「宮川」のそばにある「バザールわたらい」(度会郡度会町大野木)内の飲食店「楽膳日和」(同、TEL 0596-63-0333)が12月1日、度会町の山で育った天然のシカ肉を使ったレトルトカレーの加工品の販売を開始した。
伊勢神宮の森を背景に宮川が横断する同町は自然豊かで、農産物や海や山で取れる産品も豊富。しかしながら近年サルやイノシシ、シカなどによる獣害に頭を抱えている。
同店料理長の下里喜博さんは現在、伊勢調理師会の会長を兼務、鳥羽や二見、伊勢、鈴鹿などで料理経験を持つ。「ホテルいじか荘」(鳥羽市石鏡町)立ち上げの際には26歳で調理長に抜擢された。
同店は宮川の河川公園宮リバー度会パーク内にある飲食店で下里さんが作る日本料理を中心としたメニューを提供、宮川を眼下に見ながら食事をすることができる。 夏季限定「宮川の天然鮎づくし定食 」、冬季限定「わたらいのしし鍋定食」などが人気メニュー。
シカカレーの販売について下里さんは「5年ほど前から度会町商工会と共同でジビエ料理の開発を行ってきた。シカ肉は高タンパクで、低脂肪、低カロリーのヘルシーな食材。いろいろ試した結果、タマネギ、ショウガ、ニンニク、ニンジンなどを煮込んであえてシンプルに仕上げた。シカ肉のさまざまな部位を入れることでシカ肉本来のうま味を引き出した。『昔からの懐かしい味』にこだわった」と話す。
度会町は現在、ふるさと納税1万円以上の寄付者に同商品を5袋詰めたセットを返礼品として提供している。
商品は、1袋(約210グラム)=500円。同店と玉城町の地場産品販売処「城(ぐすく)」(玉城町勝田、TEL 0596-58-9375)で販売中。
同店営業時間は10時~16時30分(日曜・祝日は9時~)、ランチタイム11時~14時、水曜定休。