現役サーファーが海女に-志摩マリンランドの餌付けショーで活躍

「巨大回遊水槽の海女の餌付けショー」で潜る現役サーファーの二ノ宮さん。サーフィンをしていることもあり体もしまってスタイルもいい。

「巨大回遊水槽の海女の餌付けショー」で潜る現役サーファーの二ノ宮さん。サーフィンをしていることもあり体もしまってスタイルもいい。

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 志摩マリンランド(志摩市阿児町神明、TEL 0599-43-1225)で人気の「巨大回遊水槽の海女の餌付けショー」に今年1月から、現役サーファーが海女として出演している。

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 同館は1970年(昭和45年)開館で、マンボウの飼育やペンギンタッチ体験などでも人気のある水族館。アンモナイトの形に模した建物は、1970年に建築賞も受賞するほど斬新な構造設計になっている。深さ2.5メートル、奥行き3メートル、周囲38メートル、水量約300トンの巨大回遊水槽の中で泳ぐ約50種2,000匹の魚たちに餌付けをする「海女の餌付けショー」も人気の催しの1つで、若手芸人が恐る恐る餌付け体験をする企画などはマスコミにでも取り上げられている。一方で、伊勢志摩地方の海女文化を目の前で伝える役割も担う。

 新しく加わった海女は二ノ宮享子さん。英語、スペイン語も堪能で「松下パナソニックスクエア」(大阪・京橋)で約3年間ナレーターコンパニオンの経験も持つ大阪出身の現役サーファー。子どものころから志摩によく遊びに来ていて志摩の海、土地が大好きだという。

 二ノ宮さんは「きっかけは昨年11月に友人と志摩に来たときに同館のパンフレットを見て海女のショーがあることを知り、やりたいと思い直接電話した。子どものころに安乗(あのり)の浜で泳いでいたとき海女さんを見ていて『格好いい』と思っていた憧れがずっとあった。泳ぎには自信があったが、初めて水槽に入った時にはさすがに怖かった。今では1匹1匹の魚たちの表情もわかるようになり、子どものようにかわいくて楽しくて仕方ない。いつもいたずらしに来る子(魚)が近寄ってこないと心配になるほど」と話している。「最近では余裕ができて、お客さんの表情もわかるようになり、調子よく手を振ったりしている。小学生の団体がやってくると歓声が海水を伝わって届いてくるのでそのライブ感がたまらなく楽しい。近くに来られたらぜひ見に来てほしい」(二ノ宮さん)とも。

 二ノ宮さんは開館から数えて12代目の海女になるという。現在、二ノ宮さんのほかに地元出身の元海女の森由美子さんとの2人体制で、二ノ宮さんが木曜・金曜を、森さんが月曜~水曜、土曜・日曜を担当し、1日8回のショーを行っている。

 10月5日からは秋季特別展「なにこれ?海のへんな魚たち」として、胸ビレをつかって歩く魚や木の葉や岩に化ける魚、発光する魚など、風変わりな海の生きものたちを展示する。期間は12月2日まで。

 同館の営業時間は9時~17時(7~8月は17時30分まで)。年中無休。入館料は大人=1,250円、中・高校生700円、小学生500円、幼児(4歳以上)300円。

志摩マリンランド

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