神宮徴古館(伊勢市神田久志本町1754、TEL 0596-22-1700)で「没後100年記念展『伊勢の画人 磯部百鱗』」が開催されている。開催は、今年が日本画家「磯部百鱗(いそべひゃくりん」」の没後100年にあたることを受けたもの。
磯部百鱗は1836年6月に伊勢市で生まれ、中村左洲、伊藤小坡、川口呉川、橋本鳴泉など数多くの画人を育てた。「形こそ消ゆれ命は野に山に」の辞世の句を残し、1906年4月、69歳で生涯を閉じた。展示作品は個人所蔵のものと同館所蔵のもの。
同館学芸員の本多久子さんは、「磯部百鱗の作品がこれだけ一堂に揃うことは大変珍しく、次回は恐らく50年後になるのでは。風化してしまわないうちに、特に多くの若い人に見てもらい、何かを感じ取って未来に受け継いでもらいたい」と話している。
来館者には小冊子「伊勢の画人 磯部百鱗」を無料で配付している。入場料は、大人=300円、子ども=100円ほか。月曜休館。8月31日まで。