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伊勢の穀物問屋、地元産神宮ゆかりの「米」をブランド米に
伊勢で穀物類の販売とあられの製造販売などを手がける南勢糧穀(伊勢市上地町、TEL 0596-28-4410)は、神宮ゆかりの米を「稲倉の御糸(ねぐらのみいと)」というブランド米として販売したところ、旧商品より1.5倍の売上増加につながった。
同社は大豆や小豆など穀物類を農家から直接仕入れ、それを小売販売したのが始まりで、1950年(昭和25年)に創業。農家の人が米で作った「あられ」を購入し小売販売したところ人気商品になり、それを契機に1974年にあられ工場を建設し「田舎あられ」の販売を開始。1998年から自社ホームページを立ち上げ自社商品の「きな粉」をメーンにインターネットショップを開店、自然食ブームと雑誌などメディアで取り上げられたことから「きな粉」が注目され、「きな粉」のオリジナル商品開発にも注力する。
それまで三重の米「御糸米(みいとまい)」として販売していたが、昨年フリーライターで食・旅・ファッション分野を専門とする原田勝利さんと出会い、「お米本来のストーリー性をもっとわかりやすくした方が親切。味もおいしく縁起もいいお米なんだから、コンセプトをしっかり伝え、ブランド化し販売した方がいい」とアドバイスを受け、新たにコンセプト、パッケージデザインを考え販売したところ、それまでに比べ1.5倍の売り上げにつながったという。
「御糸米」とは多気郡明和町御糸地方で生産される米のことで、炊き上がりの色つや・香りが良く、甘みがあり、冷めてもおいしいのが特徴。同社の米はさらにその御糸地方内の根倉(旧稲倉)地区の水田(約5,660アール)で生産される米に限定し、約20軒の生産農家と契約してできたものを袋に入れて販売している。伝説では、北からやって来て伊勢神宮に降り立った鶴が、移動し次に降り立ち稲をくわえて鳴いていた場所が稲倉地区で、そこにたくさんの稲が生えていた。それを聞いた倭姫命(やまとひめのみこと)がその稲を抜穂にして、伊勢神宮の瑞垣、内玉垣にかけたことから、懸税(かけちから)、神嘗祭(かんなめさい)の起源になったといわれている。
同社専務取締役の清水裕嗣さんは「原田さんの指摘で『御糸米』の価値を再認識し、『稲倉の御糸』というネーミングにした理由をわかりやすく説明してみた。冷めてもおいしい米という特徴を生かして『おにぎり』にして食べることを提案するなど、PRに力を入れたところ新規のお客様からの注文も増えた」と話す。
「稲倉の御糸」の価格は、5キロ入り2,980円、10キロ入り5,480円。同社ホームページで販売している。
南勢穀糧全国から集まった新米を伊勢神宮に奉納(伊勢志摩経済新聞)(2007-11-16)
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